2011年8月8日月曜日

NBAプロジェクト始動!アメリカ出張(2)ThunderパートナーRadio Station訪問

3日間のオクラホマの旅はてんこ盛りだったので数回に分けてレポートを書きたいと思います。

とりあえず以下がスケジュールで、今回は1のラジオ局訪問をお届けします。

1日目
Los AngelsからOKCへ。ThunderのCommunity RelationのマネージャーのWyの旦那さんのFredric(a.k.a Coach Passion)と合流、そのままWyの自宅へ

2日目
1.Thunderのメディアパートナーであるラジオ曲のプログラムマネージャーを訪問
2. Thunderのオフィス訪問
3. Thunderのチームショップで買い物
4.ダウンタウンで食事とその際にお店のマネージャーにインタビュー
5. thunderのスポンサーのHertzのVice presidentにインタビュー
6. Fredricのコーチしているチームの試合を観戦
7. Fredricのパーソナルコーチングを見学

3日目
8 Fredric, Wyの家族と一緒に映画鑑賞
9. Shown Kempの奥さんに電話して日本に来て欲しいことを説明
10. Fredricのコーチしているチームの試合を観戦
11. FredricとWyにプロジェクトについてのプレゼンテーション
12. WyへのNBAに関する質問
13. FredricとWyのインタビューを撮影

1.Thunderのメディアパートナーであるラジオ曲のプログラムマネージャーにインタビュー

Fredricの粋な計らいで、Western Styleのスポンサーシップやパートナーシップの考え方、コンセプトを知ってほしいということで、Thunderとかかわりのある企業の人たちと30分程度インタビューの時間をもらえることに。

2日目の一発目は、ラジオ局のPerry Broadcasting Companyを訪問し、プログラムマネージャーに3インタビュー。ラジオは、ほとんどのビジネスパーソンが車で通勤するアメリカ社会において大きな影響力を持っており、地域への情報発信として欠かせない存在。



【総括】
Thunderの存在は他の観光名称や特徴があまりないオクラホマにおいてはメディアにとって極めてポジティブな要素であり、Thunderが来たことが多大に良いインパクトを与えているのは疑う余地がなかった。ただし、NBAのマーケットが巨大であり、国際的にも放送される程のプレゼンスを持っているからこそ経済性も社会性も強いインパクトをもたらしたのであって日本バスケに単純に置き換えられるものではない。アメリカは抱える社会問題(本を読めない子供がたくさん存在するといった教育上の必要性、多様性から生じるコミュニティの分離と対立)に対してスポーツを通じてうまくソリューションを提供できているからアリーナの再開発等々の税金が絡んだ公共事業も動いていることも見逃せない事実である。

このインタビューからは、新規クラブチームが事業を拡大していくには地方に有力なメディアプレゼンスの拡大をすること、市民からの支援を得ながら効果的に展開するは地域特有の問題を特定、分析し、その解決に取り組むことが重要である事が考察として挙げられる。



【インタビュー詳細】
質問1
Q. Thunderとパートナーシップを組んだ理由は
A. 音楽を多く取り扱っているが、Thunderはアーティストにとって大きなメディア露出のチャンスとなる。音楽とプロスポーツビのジネスプロモーションの仕方は”人”が中心のビジネスのために大きな類似性があり、音楽の場合、ミュージシャンが販売の際にサイン会をしたり、クラブイベントを開催したりと顧客とのコミュニケーションが販売に大きく影響する。顧客との現実接点を持つThunderはコミュニケーションのVehicle(媒体)として非常に役に立つ。

質問2
Q. Thunderが来て街は変わったと思うか
A. 言うまでもなく大きく変わった。経済的にもThunderが来たおかげで都市部の再開発が大きく進んでいるし、社会性の面でもThunderの選手が読書プログラムをしたり、コミュニティイベントを開催したりとコミュニティに大きな貢献をしている。

質問3
Q. 協賛をするときの予算決めや結果の評価はどのようにしているのか
A. 私の場合はプログラムマネージャーの為に予算決めをするというよりは、プロモーションの依頼があったときに予算をもらい、その中でどのように実行するかという役割を主に担っている。例えばナイキがシューズのプロモーションを依頼してくる際はナイキが全額費用を負担してくれる為、うちの会社が支出をすることはない。ナイキの目的と予算に合わせ、そこでThunderの選手とタイアップすることによって効果を高めたりしている。

質問4
Q: プロモーションの設計をするときに意識していることは何か。フレームワークなどはあるか。
A. クライアントの要望による為、これだと一言でいうことはできないが、例えばナイキの例で言えば Pre-exposure(先行露出)とExclusiveness(排他性)を考慮し、Thunderの選手をうまく絡めることによってプロモーション効果を高めている。新しいシューズを販売に先行してThunderの選手に履いてもらい、ラジオでもそのことを積極的に宣伝する。オクラホマ州のあるショップでのみ先行販売を開始し、顧客の購買意欲を高める、等。

質問5
Q.スポーツはアメリカ社会にとってどんな具体的な機能を持っていると思うか
A. 一つは個人レベルで言えばDiscipline(しつけ、自己統制)を学ぶところであるのに加えて、チームで何かを成し遂げるということを知る素晴らしい機会だと思う。加えて、スポーツを頑張れば名門大学でスカラシップを取れるというような教育との接点も見逃せない。社会レベルで言えばスポーツはSocial Outlet(外部社会との接点)であるということだ。例えば、アメリカではHome Schoolといって子供を学校に通わせずに両親が教育することもできる。その場合、Social Outletを持たないと子供は完全に社会から孤立してしまうが、スポーツでクラブチームなどに参加すれば社会からの孤立化を防ぐことができる。


Fredricが日本式の挨拶を撮りたいといってきかないので、マネージャーさんにもお付き合い頂きました(笑)

ラジオ局の中を見学!


次回はThunderのオフィス訪問をレポートします。休日出勤していた元NBA選手とも遭遇!

0 件のコメント:

コメントを投稿