2010年12月31日金曜日

限りある時間の中で

限りある時間の中で、終わりある人生の中で僕は何を遺せるだろう。死ぬことを選ぶことは誰でもできる、でも生きる時間を選ぶことは誰もできない。そんな人生の中、明日自分が死ぬこととなっても、胸を張って僕は次世代に何か価値を残すことができた、そう言えるだろうか。そんなことを年の瀬に想っている。

色々なことがあった。自分の仕事のできなさに打ちひしがれ、逃げたくて会社を心のそこから辞めたいと思った。学生時代に命を懸けて守ってきた、共に歩んできた組織が無くなってしまいそうになった。大事な人を傷つけ、仲間を失いそうになった。心の底から好きだと思える人と出会って、でもその想いは届かなかった。仕事では大きな難題が発生し、挫けそうになった。失敗や怒られることばかりだったけれど、今思うとどれも自分にとって学びと成長の連続だったように思う。

とりあえずこうして年の瀬を幸せな気持ちで迎えられるのには、多くの支えがあったからだ。

会社を辞めたいと思ったとき、普段は僕の人生に全く介入しない父が僕を呼び出して飲みながらこういった。「会社を辞めるのは構わない。でも、今の会社以上にお前の夢を現実化するのに近い会社がどこにある。逃げても同じだ。せめて自分のアイデアを全力でぶつけてから辞めて来い。そうでなければ一生後悔するぞ。」僕は夢の達成と程遠い自分と向き合うのが怖くて、逃げたかっただけだった。

仲間を傷つけていながら、突っ走って周りが見えなかったとき、僕が心から信頼する後輩が言ってくれた。「あなたはなぜ周りを傷つけていることに気がつかないのか。彼らの想いに、彼らの気持ちにもっと耳を傾けてくれ。そして彼らが必要としている言葉をかけてあげてくれ。誰も今のあなたにはついていけない。」仲間のためだと想って全力で走っていたことが、害でしかなかった。それを受け入れるのは辛く、苦しく、涙が止まらなかったけれど、友のおかげでもっと大きな不幸を味わわずに済んだ。



ずっと、僕は今の会社にいる価値がないと思っていた。もらっている給料以上の価値を生み出している自信など全くなかった。会社にとって損失、お荷物でしかない。それは凄く辛く、僕の生きている意味までも否定するものだった。

そんな時、自分の心に言い聞かせるのは「周りと比較するのはやめよう。昨日よりも少しでも成長できたなら、自分を褒めてあげよう」ということだった。起きるほうが辛くて12時間以上寝ていた休日も、少しでも本を読んだ。自己啓発、金融、会計、ファイナンス、脳科学、経済、話術、たぶんこの2年で読んだのは100冊以上。でも、覚えているのは一冊一行あればいいほうで、仕事になったら忘れてしまっていた。学んだことを実践できない自分に嫌悪感を抱く毎日。怖かった。勉強しても勉強しても、きっと自分は仕事ができるようにはならない。自分の夢に敗れた負け犬として生きていくのが、凄く怖かった。

でも、あるとき、点が線になり、線が面になり、そして面が立体になる瞬間があった。突然、仕事がうまく回り始めた。11行しか覚えていなくても、100冊も本を読み、それに経験が伴えば、安い本くらいにはなるものだ。

そこから、調子に乗ったのもあって、色々な失敗をした。たくさんの人を傷つけてしまった。でも、心の底から僕のことを想っていてくれる人の支えがあって、全てを失うことなく、今、なんとか幸せな自分でいられる。



始まったときは終わりのことなんか想像できなかった2010年。それもあと数時間で終わろうとしている。きっと、僕の人生もこんなふうに終わりを告げるのだろう。

いつ死んだとしても、納得できる人生を歩んでいたい。そして、あわよくば、僕が生きたことが他の人にとってマイナスであるよりはプラスであってほしい。少なくとも今、この瞬間に核兵器が日本に落とされて、朽ち果てることになっても自分の人生に後悔はしないだろう。そう思えることがどれだけ幸せなことか。

次の年も、ひとつずつ前へ、いつの時も自分の弱さや小ささから目を背けず、等身大の自分と向き合っていたい。2010年の始めに立てたテーマ「等身大」と「Small Steps」。とりあえず達成できたかな。

僕を支えてくれた全ての人たちに、本当にありがとう。自分が小さくて、小さくて、悔しいけれど、迷惑をたくさんたくさんかけて不甲斐ないけれど、一日でも早く恩を返せるように、僕は来年も一生懸命生きていきます。

来年もどうぞ、どうぞよろしくお願い致します!


2010年12月5日日曜日

会社の利益か、社会の利益か~エージェンシー理論とスチュワードシップ理論~(2)


前回の投稿の続きです。

4年前の文章ですが、自分の軸となる想いが変わっていない事が分かりました。ビジネスというフィールドからアプローチする上で、僕が大事だと思う事のほとんどが、この文章に盛り込まれています。



(参考図書)
    

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スチュワードシップ理論では、企業の達成こそが焦点であり、企業と株主の理念の一致が前提なので、非倫理的な行動が発生することはエージェンシー理論よりは少ないと思われます。ここでのポイントは投資家へしっかりと企業の存在目的を伝えると共に、両者の利害を常に一致させるのがポイントとなります。その一方で、資産を拡大させようとすることに焦点を当てた大資産家からの投資はエージェンシー理論よりは望めず、企業を拡大化し、収益を増やしていく勢いは弱いと思われます。また、収益以外の何をもって、企業の達成を図るのかは非常に大きな問題です。

スチュワードシップ理論がより優れた理論に見えるかもしれませんが、お金を儲けようとする動機は社会を突き動かす大きな要因として存在することを忘れてはいけません。理念はものすごく素晴らしく、やっていることは誰から見ても善良な事業、しかしながら、いつまでも月20万円くらいの給料。理念も悪くないし、やっていることも別に倫理に反しているわけではないくらいの企業だが、月収100万円。どちらを取るかは人それぞれですが、少なくともどちらを取るか心の中で揺れるのが人間で、これが現実です。また企業は社会の一部であるために、生み出した利益を社会に還元すべきだ、また存在そのものが社会に貢献するものであるべきだ、という考えもあるかと思います。しかしながら、どうやって社会に貢献していることを図るのかが問題になります。何が人を幸福にして、何が人を不幸にするのか、それは非常にあいまいな問題です。依然として収益の大きさが企業を評価する上での一番の尺度とされているのは、一番数字に表しやすく手っ取り早い方法であると共に、社会に貢献しているかどうかを測る尺度がいまいち発展していないことに起因しています。

要は両方の理論とも一長一短であるということです。両方の理論に共通して言えるのは、経営者が両理論の長所、短所を踏まえながら、正しい理念を持って経営をすることが重要だということです。本当に優秀な経営者は、社会に貢献しなければ、そのうち顧客に見放され、いつかは企業として成立しなくなること、またどんなに社会貢献してもお金がなければやっていけないことを心得ています。また社会に対して貢献している企業が、もっともお金を稼げるような制度、社会的プレッシャーを作ることも重要です。そのためには社会に貢献している度合いを測るような有効なツールを発明すること、社会貢献活動の報告に関する制度の整備などがあげられます。また私たち自身が非倫理的な方法でお金を稼いでいる企業の商品を買うのを辞めて、少し高値でも素晴らしいことをしている企業の商品を買うといったような姿勢、またそういったことを教育として後世に伝えていくことが重要になると思います。

なぜこのような説明を長々としたかというと、このビジネスの視点から、スポーツの分野に焦点を絞っているだけでは見えてこないことがあるということ、さらに日本のスポーツは社会的な重要性を保ちつつも、お金をしっかりと稼いでいくことが必要なのだということを強調したかったからです。スポーツビジネスという分野が注目され始め、ビジネスの観点がどんどんと日本スポーツ界に流入してくる中、ビジネス化が加速するとどのような状況が起こりうるのか、それを前もって学び、同じ過ちを繰り返さないようにするのは非常に重要です。スポーツの公共性は非常に高いがために、スポーツが一部の利益に利用されるような間違った方向に行かないよう、幅広い視野を持ち続けるのは将来のスポーツ界のリーダーにとっては非常に重要な視点であると思っています。


2010年12月3日金曜日

会社の利益か、社会の利益か~エージェンシー理論とスチュワードシップ理論~(1)


昔、HOOPHYSTERIAに載せて頂いていた記事を載せます。大学3年生の終わりに休学して1年間留学していた時に書いたので、普通であれば大学4年生の時期。自分はビジネスの専門ではありませんでしたが、当時は当時で一生懸命勉強していたんだなぁ、と我ながら関心(笑)今よりも全然知識量が無い中書いていますが、それほどロジックがおかしな点は無いと思います。2回にわけてお届けします。少し訂正が必要な部分は赤字で補足してあります。
(参考図書)
    
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インターンシップも始まってから1ヶ月がたとうとしています。インターンということもあり、アシスタント的な仕事、悪く言えば雑用的な仕事が多いのも確かですが、全部英語なので、雑用とはいえ、かなり英語の勉強にもなっています。さらには現場を直接この目で見られることはかなり大きく、毎日が勉強の日々です。3月の初旬にインターンが終わるのですが、あっという間に時間が過ぎてしまう気がします。

連載の最初のほうで、お金を生み出すことについての姿勢の違いについて日米比較をしました。(順序が前後しますが、先にこれを読んでも特に問題は無いので、後でこれについてはアップします)今回はややスポーツという話から離れますが、もっと踏み込んでビジネスの始点からその理念の根本は何なのかについてを説明したいと思います。ビジネスという概念が注目されスポーツに取り入れられる中、経営の根本的な考え方を知るのはスポーツの将来を考える上で非常に重要だと考えるからです。

アメリカと日本では経営に関し、コンセプトに大きな違いがあります。分かりやすくするためにここで株式会社の仕組みを簡単におさらいした後、エージェンシー理論、スチュワードシップ理論を紹介したいと思います。

まずは株式会社について説明します。世界史で習ったかもしれませんが、世界最初の株式会社は東インド会社だといわれています。17世紀始め香辛料が破格の値段であった時代、貿易で香辛料を輸入すればものすごい儲けが得られたものの、そのために大きな費用が必要でした。大きな船、大量の乗務員、長旅に耐えうる食料、などなどです。しかし船が海賊に合って破壊される、天災にあって沈没するなど、航海には大きなリスクを伴いました。成功したら大儲け、しかし失敗したら大損。当時貿易はギャンブルのようなものでした。そこで発明されたのが、株式です。東インド会社がお金持ちからお金を集めて回ります。「航海にはお金がかかるんです。もし貿易に成功したら、何倍にしてでもお金を返します。だからうちの会社を投資してください。失敗したら痛みわけになりますが、うちの会社は成功率のほうが高いんですよ、信じてください!」というような原理です。逆に伝統的な会社形態の有限会社(20065月の会社法の適用で、有限会社は株式会社の一部となることなりました)は、基本的に自分の手元の資金で経営をやりくりする企業のことを表していました。そのため事業の大きさは基本的に株式会社よりも小さいことになります。

簡単にまとめると、お金儲けできる規模の大きなことをするには大量のお金が必要。そういう事業は儲けも高いがリスクも高い。億万長者か一文無しの二者択一じゃあ一文無しになるのが怖くてやってられない。だから儲けもリスクもみんなで分け合おう。それが株式の基本的な概念です。

ここで理論が二つに分かれます。投資家(株主)がお金を払っているのだから、会社は株主に対してできるだけお金を返せるように努力しなければならない。これがエージェンシー理論です(ちなみにAgencyとは日本語で仲介、代理という意味です)。パワーは株主が持っていて、会社は株主から預かったお金をどうやりくりして、できるだけ増やしてお金を返す(配当)かが最大の焦点になります。(実際は配当だけでなく、値段が上がったあとに株式を売却する事による売却益も入ります)小難しく言うと、企業は株主の利益を最大化するために存在している、というのがエージェンシー理論で、アメリカの多くの企業がこの理念でもって動いています。だからアメリカの講義では「利益を最大化するのが経営だ!」と繰り返し、繰り返し、キーワードとして用いられます。

その一方で、企業が事業を達成するために、株主から資金を募っているのだとするのがスチュワードシップ理論です(Stewardshipとは経営、管理という意味です)。「私たちが達成したいことが第一です。達成にはお金が必要なんです。それに共感してくれて、お金を投資してくれたなら、もちろんお金を増やして返します。」これがスチュワードシップ理論の主な考えです。日本企業ではこの発想が強いといわれています。

エージェンシー理論では、株主のお金を儲けようという動機が、会社を突き動かすことになります。お金が儲けられる企業には投資化が積極的に投資し、企業はどんどんと大きくなり、大きな事業をし、また利益を得、投資をさらに得るというような循環をします。収益をより大きくしていくにはこの理論は有効に働くと思われます。しかしながら、株主の利益と、企業の利益が相容れないときに問題が発生します。たとえば株主がお金を儲けるためだけに多額の投資をしていて、これから企業が収益の低いがより理念に沿った事業を進めたいとします。しかしこの理論下では株主の意向を最優先しなければならないため、もし株主に、「そんな意味のないことをしたら株を全部売るぞ!」といわれたら、事業をあきらめるか、その優先順位を下げねばなりません。(実際は株を売られても、会社の資産残高には影響しません。株価の値下がりによって資金調達が難しくなったり、株主総会で意思決定を否決されたりする可能性があります)もう一つは株主から投資を得ようと、経営者が収益や株価の拡大だけを目的とした非倫理的な行動に出ることがあります。アメリカの超有名企業として知られていたエンロンのケースがまさにそれで、企業が社会一般に公開する報告書に収益を水増しして記載し、それを信じた株主達が投資を加速させました。その結果、莫大な資金がエンロンに集まったものの、正当な配当を返せるだけの実態が伴わず、経済に深刻な経済的なダメージを与えて倒産しました。多くの人たちが大量の資産を失ったといわれています。

続く
(次回投稿)http://hiro-tanaka-19840522.blogspot.com/2010/12/2.html

2010年11月29日月曜日

僕がブログとTwitterをする理由

ブログやTwitterを本格的に初めて、大体2ヶ月。色々な人から、色々な意見を頂いたので、一旦ここで整理しておきたいと思います。以下に整理した事も、決して確定したことではなく、色々な人の意見を踏まえて変化させて行く予定です。どんどん意見を下さい!

直接、間接的に意見を下さり、学びの機会を提供して下さった全ての人に、心から感謝します。

【目的】
・より多くの人の気持ちや意見を交換し、一緒に考え、時には実際に一緒に活動することで、日本バスケ界の発展に寄与する。
・新たな視点を獲得したり、気づきを得るのに有益だと思われる情報を発信/再発信する。
・これから様々な事業を起こして行く上での仮説を実行前に明示し、筆者個人の心の葛藤も含めプロセスをタイムリーに書き綴って行くことで事後に仮説の検証ができるようにし、次世代に経験や価値を引き継ぐ。

【主な対象】
・趣向性:バスケ(スポーツ)が好きな人/スポーツビジネスに興味がある人/総合商社に興味がある人
・志向性:何か自分で成し遂げたいと思っている人/今の社会の状況に強い問題意識を持っている人
・年齢:高校生/大学生/若手社会人
・地域:日本全国

---------僕の行動は以上の情報で99%くらい説明がつきます。以下は僕が何を考えているかの詳細なので、詳細に興味のある方だけお読み下さい。--------

【ブログとTwitterの使い分け】(いつかマトリックスを作って、適切な活用例を含め整理します、てか誰か手伝って!!)
・前提となるブログとTwitterの違いに対する僕の理解→情報の流動性がTwitterの方が高い
・情報の流動性の高低に対する、Twitter視点から見たメリット、デメリット
-広がり:共有のスピードが早い。予想しなかった人にも情報が届くことがある。⇔情報の提供先のコントロールが難しい。
-情報量:情報量が少なく、気軽に発信できる。読み手も気軽に読める。⇔情報量が少ないため体系化したり、詳しく解説したりするのが難しい。
-読み手の情報に対する能動性:想像もしなかった価値ある情報が飛び込んでくる事がある⇔情報の質が玉石混合であるため、有用な情報に意図してアクセスする事が難しい。読みたくない様な内容も流れ込んでくる事がある。
-想定される成果:想像し得なかった成果が出る可能性がある。⇔成果のコントロールが難しく、また想像し得なかった損失が発生することがある。

【情報発信をする上で気をつけていること】(多分漏れ・重複がありますが散発的に書きます。あとで整理します。)
・他人を絶対に非難・批判しない。何か社会的な問題が発生している場合は仕組みの問題を分析し、建設的な批判や意見を書く。批判していいのは自分に対してだけ。
・嘘や虚栄心を捨て、事実をありのままに、考えを堂々と伝える。
・派閥に属さず、堂々と意見をいう。
・どんなことも必ず自分の言葉に置き換える
・年齢や職業、地位といった色眼鏡で発言を見ない。正しいものは誰が言おうと正しい。発言の内容自体に価値を見いだす。
・一旦書いたことについては責任を取る。誤字脱字以外は基本的に修正しない。間違ったらちゃんと失敗を認め、謝罪する。
・Web上でも人と人とのコミュニケーションであることを忘れず、礼儀やマナーを大事にする。
・個人との付き合いに於いて対面のコミニュケーションに勝るものはないことを常に忘れない。
・たとえ感情的な中傷を受けても、何がその人をそう発言させているか考えることから逃げず、批判や意見を学びにする姿勢を貫く。
・他人が言ったことを再発信するときは、誰がオリジナルの発信者か明示し、その内容を自分で編集せず、そのまま伝える。(これは受け売りです。このアイデアを実践している人から許可を得たら、その人の名前をここに書きます。)
・多様な価値観や意見を認め、受け入れる。ただし、明らかに間違った事実を発信しているのを発見した場合は徹底的に議論し、事実かどうか確認する。
・時々わざと専門用語を使い、ん、分からない何だろう、調べてみよう、という瞬間を作る(議論する為には優しい言葉遣いだけでは限界があり解説に留まってしまうため、概念化して話す際に専門用語が必要な時があるため。いずれ、僕のブログに登場する専門用語の索引を作りたいと思っています)。

【ブログやTwitterをする上で学んだこと】(まだ整理しきれていないので、これから追加があると思います)
・活動を通じて
-連続性をもって発言すると、リツイートしてもらえる可能性が高い。
-自分が一方的に意見をいうよりも、意見を聞く姿勢の方が読み手とのコミュニケーションを促進し、それがクリエイティブな意見交換を生み、結果自分が得るものも大きいことが多い。
-小手先のマーケティングに走るのでは無く、フォロワーの方々一人一人と誠心誠意付き合うことによって、そのフォロワーの方々が自分の想いを効果的に伝達してくれる。

・意見や実際にお会いした人とのコメントを通じて
-既に書いてある情報をそのまま流したり、自分に少しの専門性しか無い領域に関する意見を断定的にいうよりも、実体験を通じて学んだことや、学びたいことを書いたほうが、自分にとっても、読み手にとっても世界が広がる。
-株の話し等、実際に経済的行動に影響を与えてしまうような内容(僕の言う事なんかほとんど影響ないとは思いますが)を不用意に発言することは控え、株などから「学んだこと」を発信することに注力する(これはある人から間接的に意見を伺いました。ご指摘頂いた事に本当に御礼を言いたいです。)。


これからも皆さんと価値あるコミュニケーションをとって行く為にも、日々精進します!



2010年11月26日金曜日

来年の夏、現役NBA選手が日本でクリニック?

ソニックス時代の上司からこんなメールがきました。(今はオクラホマでマネージャー)

Hiro--We would love to travel to Japan in the future. My husband runs his own basketball clinics now and does personal basketball training here in Oklahoma City. He knows NBA players who would be willing to travel to Japan with him to do some camps and clinics if we could put a plan together and have sponsorship.


そしてこの後、彼女の旦那さんからこんなメールが来ました。


Hiro, my good friend how are you i see you steal love basketball. I still remember your dreams for basketball coming to Japan we need to talk about a plan to make it happen i know so nba player that would love to come to Japan ........


そして、昨日の真夜中、こんなメールを返しました。


Hi! Fredrick!

Of course! I really love basketball!! To get knowledge and experiences to develop Japanese basketball, I work in my company. Moreover, my all life is for Japanese basketball, which brings me up and gives me happiness inside my community.

I hear that Taishi Ito who played in Montrose Christian School and now is playing the pro-league in Japan is the friend of Kevin Durant.

My company is the most poplar global investment company for the students in Japan, so it is good story that the business man (me, Hiro) who work for the biggest invest company in Japan meets NBA manager took care of me again and support each other for giving dream to children, incapable or economically-challenged people over the border.

Anyway, there may be good stories to invite Oklahoma city players in Japan and I'm really confident to get good sponsors as long as there is deep philosophy and plan is well prepared.

If you guys come to Japan, it doesn't have to limit to basketball field. Wy might be able to try inspirational speech going around school. I think this might have bigger social impact for Japan.



Thanks,

Hiro



今、返信待ちです。ちょっと自分の職業のアピールの部分がヤラしい部分がありますが、そこは勘弁して下さい。


クリニック、来年の夏あたり、できる、気がしませんか?いける、気がしませんか?


現役NBA選手が日本でクリニック、もしできるとしたら。どうやったら社会的インパクトの高い企画にできるかTwitterでみんなで考えたいと思います。このブログへのコメントでもいいです。意見をください。もしできなかったとしても、この議論が未来の宝になるはず。


ハッシュタグ #nbajap で議論してます。皆さん参加して下さいっ!

2010年11月14日日曜日

情熱からの解放

突然の友人の予定のキャンセルで、久しぶりに何の予定もない休日。仕事もうまく回り始め、休日もかなりアクティブになったここ約3ヶ月間。一瞬一瞬がもったいなくて、仕事を頑張るのはもちろん、ネットワーク作りと思って常に人に会って、魅力的な人になる為と思って遊ぶときはとことん遊んで。朝の5時半におきて、夜中の3時まで遊んで友人の家に泊り、始発で帰って出社なんて日が続いていた。

昨日もハーバードでMBAを取ったアメリカ人と話をする中で、努力次第で世界を相手に戦えるビジネスパーソンになれるという確かな手ごたえを掴んで、心は燃え上がっていた。

そんな中、思い掛けず訪れた休日。何もない、誰との約束もない、全てその瞬間瞬間の気分で何をしようか決める。偶然にも予定の空いていた仲間たちと時間を過ごす。そんな一日が、なぜだか3ヶ月の間で、むしろ今までで一番幸せだった。


ふと、思った。なぜ僕は働くのだろう。

夢の為?学生の頃に描いていた一番でっかい夢は現実味を帯び、目標になった。
じゃあ目標の為?確かにそうだ。目標が僕を突き動かし、困難に直面したとき、前に進む勇気を与えてくれる。

じゃあ、人生をかけて頑張って、仮に目標を達成したら僕の人生には何が残るのだろう。

何の為に生きるのか。


頭では信念を貫き、目標を達成する為だと言い聞かせてきた。でもきっと僕の心は信念や目標の為に生きているのではない。きっと心は、信念を貫き目標を達成した後の自由を求めている。

揺るがない信念と確たる目標が一つになった時、困難に立ち向かう勇気と爆発的な心のエネルギーを与えてくれる。信念を唱え、目標を高らかに宣言する事によってさらにその力は強まっていく。しかし、それと同時に信念と目標は自分を縛り付け、自らの言葉に従わねばという義務感がうまれる。

その義務感すら今日の今日まで楽しんできた。でも、今日、この一日が一番幸せだと感じてしまった時、何が何だか分からなくなってしまった。涙が溢れて止まらなかった。

バスケが大好きで、僕を育ててくれた日本のバスケの為に生きていきたい。その言葉に嘘偽りはない。膝を手術して歩くのすらままならなくなってしまった時、愛するバスケが目の前から消え去り空っぽになってしまった時、バスケを心の底から呪った。バスケにほとんど人生を費やしてきた僕から、バスケ無しでは生きていけない僕から、なぜバスケは逃げて行こうとするのか。バスケに出会わなければ、もっと楽な人生を過ごせていたはずだと心の底から思った。でも、どう憎んでも呪っても結局バスケを嫌いになる事などできなかった。


バスケの無い世界を生きることができるとしたら、もう一度人生をやりなおせるとしたら、どう生きようか。



大学ではテニスサークルに入って、気になる女の子と日が暮れるまでラリーしよう。夏には海の家でバイトして、一夏の恋にときめこう。限界まで筋トレと練習しまくってホームランが打てるかチャレンジしよう。ディズニーランドでキャストをやって、子供達を最高の笑顔にしよう。音楽教室を開いて自分の好きな歌をたくさん子供達に教えよう。日本中のJazzバーにいって素敵なJazzバンドを探しに行って、どうだ日本のJazzも凄いだろと友達に自慢しよう。ホルモン焼きをめぐり巡って、日本一のグルメ本を出版しよう。海外青年協力隊に入って、貧しい人を助けに行こう。ヒッチハイクで世界を回り、お金がなくなったらそこで稼いで、ずっと旅しよう。世界の山々に登って、てっぺんでオカリナを吹こう。彼女をバイクの後ろに乗せて、北米の西海岸を縦断しよう。ずっとずーっと、大好きな人の隣にいよう。信念だの目標だの偉そうなことは言わず、その瞬間にやりたいことをして生きていこう。そこにバスケがなくても、どれを選んだってどんなに自由で、どんなに素敵な人生だろう。

僕が信念と目標の為に生きる限り、こんな夢は叶わない。でも、もう戻れない。

バスケへの情熱に共鳴して今まで助けてくれた人達、今の自分を好きだと言ってくれる人達、僕の描く未来を応援してくれている人達。その人達の期待を裏切ることが何よりも辛いと思ってしまう今、他の生き方は僕にはもう出来ない。ある人はお前になんか誰も期待していないと言うだろう。でも、26年間バスケのあるところへ全力で走ってきた僕の心の向きを変えることは、もうできないのだ。


僕が本当に自由になれる日、それは今掲げる目標が達成された時。スラムダンクを超えるバスケが現実化した時。あの日あの人との約束、達成の為のTo do、あるべき自分の姿で居続けることのプレッシャー、情熱が生み出す全ての束縛から解放され、もう一つの人生が始まる日。目標が達成される確証なんてない。もしかしたら死ぬことによって初めて自由になるのかもしれない。でも、自由になる日の喜びを想像しながら、僕は生きていたいと心の底から思ってしまった。


バスケへの情熱だけを拠りどころとしていた僕。少しだけ、大きな気持ちで物事を捉えられるようになった気がした。


2010年11月5日金曜日

これから書きたいことリスト

これからブログに掲載予定のリストを書きます!

コメント・メール等で御意見くだされば、優先的にその記事を書きますっ!
bloghirotanaka@googlegroups.com

【バスケットボール・スポーツ関連】
スポーツ選手の現在価値(2)
企業から見た球団のリスク&リターン -B to Bの経済合理的な機関投資家がクラブチームに投資しない理由-
クラブチームにおける経営計画書フォーマットの提案(うちの会社の子会社の経営計画書を参考にしながら)
クラブチームの財務諸表と資本政策
財務諸表から見るクラブチームの事業特性とリスク
連結納税グループとリーグ経営
クリエイティブコモンズとスポーツWEBコンテンツ
NBAフルタイムインターン攻略法
松本市潜入レポート -世界バレーに見る主幹事企業と地域のコミュニケーションの実態-
アメリカバスケを支える真の情熱とは -ボランティアから見る日米格差-
大学スポーツの価値 -高校から直接プロ入りを日本でも廃止せよ-
NBAネッツの元CEO、ジョン スポールストラ氏講演参加レポート
スポーツ選手支援ファンドとポートフォリオ
スポーツは国境を超える -世界バレーでタイ人とつながり合えた経験を通じて-

【総合商社・その他ビジネス関連】
トレーディングから事業投資へ、その実態と展望
リーマンショックで何故総合商社は直撃をくらわなかったか -中長期関係構築によるビジネス展開とリスク管理-
総合商社の強みとは -書評が書く総合商社と内部からみた総合商社のギャップ-
国際会計基準(IFRS)導入、メリットと実務上の限界
クラウドコンピューティングの可能性とリスク
水ビジネスの可能性と展望
商社パーソン的交渉術
漫画・ゲームコンテンツビジネスの展望 -クリエイティブコンテンツで世界のてっぺんを獲れ-
円高の功罪 -強い通貨・弱い通過、自動調整システムの基本的構造-
事業の失敗と風評被害 -投資家の行動原理と行動経済学-
TPPと日本の農業 -自由資本主義は必ず経済を最適に導くのか-
総合商社内定獲得法

【ソーシャル・アカデミック関連】
ソーシャルキャピタルとは
ソーシャルキャピタルとスポーツ
地域コンシェルジェと経済効果
ソーシャルベンチャーの現状と課題
NPO法人カタリバ参加レポート
ボランティアの価値を定量化する
コミュニティ滅失の反動  -Reverse effect of communities-
ソーシャルネットワーキングの時代

【出合い・人物紹介】(ちなみに御本人に案文を確認して頂いてから公開いたしますので、御心配なく)
金子 郁容さん(日本のソーシャルキャピタル提唱の先駆者。SFCの教授。何度かお話させて頂いたことも)
島本 和彦さん(なんでも、楽しくトライしよう。Five Star Campに懸ける想い)
梅田 望夫さん(ウェブ進化論の著者。ベンチャーの本質を書く)
宮地 陽子さん(一回シアトル時代のブログで書きましたが、もう一回)
ジュン安永さん(キミは誰も通った誰も通ったことの無い道を行こうとしている。頂いた温かいお言葉)
東頭 俊典さん(日本代表アシスタントコーチ。世界に通用するバスケットボールチームまでの道のり)
志村 雄彦さん(僕がバスケを支える人になりたいと心の底から想い、勇気をもらった一言)
石田 剛規さん(元スポーツアスリートとしてどんな道を切り開いていくのか)
森岡 浩志さん(NBAでインターンシップ中、日本で交わした熱き誓い)
岡田 優介さん(日本代表でありつつ公認会計士を目指す想い)
竹内 公輔さん(学生の頃から共有していた想い)
酒井 泰滋さん(しなやかさの中に潜む強い情熱)
中山 明日実さん(アメリカでキャプテンとしてチームを優勝に導いたコミュニケーションと笑顔の力)
SMRGの同志(自分がスポーツに関わるきっかけをくれた、全ての原点となる先輩二人と同期一人について)

【自己研鑽・自己啓発関連】
希望の功罪
職人とゼネラリスト
経済的制約からの解放 -マネーに操られず、マネーを自分の人生を豊かにするために使い、逆に支配するためには-
本質を見極めるとは(ルールがやたら多い会計を勉強する課程で学んだこと)
短期海外留学ガイドブック

【その他】
中東旅行 ヨルダン・シリア編
中東旅行 トルコ編
Five Star Campサポートメンバー募集要項
バスケ関連プロジェクトサポートメンバー募集要項
本ブログの取扱い説明書

あー、書きたいことが一杯で時間がかかりそう。。。

2010年11月4日木曜日

お詫び

ブログ、及びTwitterをご覧になって下さっている皆さんへ

Twitter上で、自身をわきまえない不適切な発言があった事を心からお詫びします。

大した影響力を持った人間でもないですし、このブログもそれほど人気があるものでもないですから、大袈裟かもしれませんが、自身をわきまえず偉そうな発言をしたのは恥ずべきことだと思っています。

顔を合わせた事も無いにも関わらず、シアトルに留学中のブログ時代から「感動した」「勇気づけられた」「頑張って下さい」というコメントを下さった方がいて、今も読んで下さっている方がいる中、自分でも言っている事とやっていることが違うし、これは裏切る行為だなと思いました。

ブログ、Twitterはどんな弱者でも世界に自分の言葉を発信できるツール。スターの様な人のブログでなければ大きな影響力はないかもしれませんが、その手軽さから、もしかしたらNBA好きの小さな子供が僕のブログやTwitterのメッセージをキャッチしていて悪い影響を与えてしまうかもしれない、そういったような意識が欠けていたように思います。

私は有名人ではないため、自分の日常をコツコツとブログに書いてもあまり意味は無いと思っています。だから今後も自分の経験ならではの視点から私見を述べることをチャレンジとして、このWEBの場を借りてお伝えして行こうと思っています。

間違うことを前提にこれからもブログを書くと言ってしまっては逃げですが、筆者がまだまだ若造の為、今後ともお気づきの点があるかと思います。その際は、私を知って下さっている方は直接、そうでないかたはコメント若しくはこれから設置予定のブログ用のメールアドレス等に率直なご意見、またご指導を頂けると幸甚です。(アドレス設置しました→ bloghirotanaka@googlegroups.com )

先ず、ウェブであってもコミュニケーションには相手がいて、コミュニケーションに応じてくれた人からは少しでも貴重な時間を頂いていること、そしてそれに誠心誠意で応じなければならないこと、自分の稚拙さから実際に複数の方に不快な思いをさせてしまったことを深く心に刻み、以後このようなことが無い様気をつけます。

本当に申し訳ありませんでした。

田中 裕之

2010年11月3日水曜日

最高の中東旅行!

中東から帰ってきました!いやーーーー、やばかった中東。遺跡やら観光も凄かったですが、何より出会いが凄かったです!

「裕之!俺、自分の人生を文章で表現して世界に名を刻む!」といって、世界に仕事で羽ばたくなら外交官が近道だと外交官試験に受かって中東に行き「シリア人なら誰でも知ってる最強の日本人になってくるわ」といって中東に飛び立った超変人の大学のバスケサークルの先輩、みっちーさん。「僕も日本のバスケを歴史上最も変える男になります!先輩も絶対やって下さい!近況報告しに会いに行きます!」との大口を先輩が日本から飛び立つ前に会話した事から発生したこの旅行。

世界の果てにはまだまだ想像もつかないような知らない世界が沢山!!これほど行ってよかった思えた旅行は初めてです!

【出会った人たち】
成田で迷子になったモンゴル人の子供達(助けてあげたのですが、あやうく自分たちも飛行機に乗り遅れそうに・・・)
中東の建築研究をする大学教授(行きの機内でウーロン茶をこぼしてしまったことがきっかけで色々と話すことに)
外交官の先輩みっちーさん(再会)
日本人の将来について議論した、熱きシリア人
日本自衛隊のいわゆる大佐クラスの職位の方
道に迷っていたら助けくれた、三ヶ国語を使いこなすシリア人弁護士
シリアで頑張る日本人の留学生2人
ブラジル人のバスケジャーナリスト
5カ国語を操る、キザなレストラン店員、12月に東大に留学するトルコ人
会社の同期の友達で底抜けに陽気な日本人2人
トルコに駐在中でバリバリ頑張る会社の同期2人(再会)

【旅の日程】
23日12時成田発(出発前日に仕入れたデジタル一眼とともに)


24日0時 ヨルダンの空港着→アンマン市街のホテルに一泊→ベサニー(イスラエルとの国境)→死海→ネボ山(多分)→陸路で国境を越えシリアへ→ダマスカス市街のホテルに宿泊


25日 クラック・デ・シュバリエ(天空の城ラピュタのモデルになったと噂される城跡)*道中にラーメン二郎味のケバブを食べ、後に食あたりが発症。→ダマスカス市街に戻り、世界遺産に指定されている旧市街散策*二郎が大腸を直撃。ホテルに早めに避難。


十字軍ごっこ。仕方ないので負けてあげました。


26日 昼まで大事を取って寝る→ウマイヤド・モスク→旧市街→シリア人の勝ち組が行くと言われる山の上のレストラン



27日 トルコへ飛行機で移動→カッパドキア→洞窟のホテル!




28日 カッパドキア周辺ツアー→洞窟ホテル2泊目!

スターウォーズのエピソード1の撮影場所であるセリメ村。もれなくスターウォーズごっこして撮影しました。


29日 気球ツアー→イスタンブールに飛行機で移動→アヤ・ソフィア→ブルー・モスク→トルコの2本の指に入るレストランに同期に連れて行ってもらう!(建国記念日だったらしく、タクシーで移動中に花火があがるという超ゴージャス体験!)→同期宅で宿泊





30日 ドルマバフチェ宮殿→グランバザール→イスタンブール空港 18:00さよなら中東






31日 12時成田着 家を片付けしてそのまま夕方にバスケ(笑)

もう凄すぎて、ヤバすぎました。最後に現地でバリバリ頑張ってて、現地のトルコ人とトルコ語でネゴりまくって、タクシーの代金とかお土産の値段とか値切ってくれた会社の同期を見てたら、負けてられないと思って、仕事したくなっていいモチベーションで帰国できたのもサイコーでした。マジうちの会社の同期、超優秀だし、バランス感覚のいいステキな人間ばっかりだし、大好き!うぉー負けらんねー!!!!

多分、これでも1%も感動が伝わらない!!!とりあえず、まだ見ぬ世界がまだまだ待ってる、死ぬまで感動が尽きることがないのが確信できて良かった!

ブラジル人のジャーナリストとブラジルに行く事を約束したので、来年は南米を攻めます!

一つ夢、というか目標ができました。十分ビジネスマンとして社会貢献して、お金貯めてリタイアしたら、行き先も何も決めずに世界中を旅する旅人になる!!できればその時に大切な人と一緒に(笑)

昨日、今日と流石にちょっと頭の中がお花畑で仕事にギアが入るまで時間がかかった。。。でも、会社で指導している1年目の後輩が自分の仕事をかなり一人で頑張ってくれていて、あまり仕事が溜まっていなかったのにも感動!

旅のおかげで、これからも充実した会社生活になりそうです。

みっちーさん、アラビア語で僕らから賄賂をふんだくろうとした警官を一蹴したときはマジカッコ良かったです。ホントありがとう御座いました!僕らはまだまだこれから!さっさとシリアでてっぺん獲って下さい。気を抜いたらおいて行きますからね♪


2010年10月23日土曜日

中東旅行!

今日から一週間、ブチ抜きで有給休暇とって、ヨルダンとシリアとトルコ行ってきます!道中で意図せずお世話になった人に日本を好きになってもらうために、バットのスクラップから作られているお箸と扇子を持って、いろんな人に図々しくお世話になってきます!(木曜に一緒にのんだ島本さんと、大好きなバスケサークルの後輩あっちゃんのアイデア、そのまま採用しました!島本さん、本も八重洲ブックセンターでゲットしました!この日に何を話したかはまた後日。)

大学時代のバスケサークルの先輩で、詩人になるといって、八年間海外貼り付けの外交官になった先輩に会いに。夢に向かってどれだけ進んだか報告に。ちなみに僕はあの時夢と言っていたものが、目標になりましたよ、みっちーさん!早く会いたい!

死海にいってぷか~と浮いたり、ラピュタのモデルとなった遺跡にいったり、カッパドキアで気球にのって、夜は洞窟のホテルに泊まったり。駐在している会社の同期の話しを聞いたり。あー、もうヤバイ楽しみ過ぎる。

最近は仕事のプレッシャーが半端なかっただけに、マジで最高のタイミングでのリフレッシュ!最近頑張ってたのをみんな認めてくれたのか、行く寸前はみんな僕に仕事を回さず、後腐れなくいけるようにしてくれました!上司も思い切り楽しんできなさいって、背中を押してくれたし。マジで皆様に感謝で一杯!沢山のお土産話し持って帰ってお返ししなきゃ!

2010年10月21日木曜日

頑張れ、慶應バスケ部!

詳しい事はあとで書きますが、とりあえずいろんな人にこの映像を見てもらいたいので、公開します!慶應バスケ部の1年生からレギュラーだった3人が遂に4年生になりました。個人的にも面識あり、かわゆい後輩達です。そんな彼らのお宝インタビュー映像(彼らが1年生の頃)です。慶應バスケ部、みんな頑張れ!ちなみに、これを作ったのは僕ではなく、最後のスタッフロールに出てくる、将来メディアからバスケを変えると誓った熱い漢、天野君の作品です。独特の、若干チープなトーンをあえて出してくるところが僕は好きですねー。最後にインタビューが一人分しかないのは何故!!(笑)


2010年10月16日土曜日

死への恐れなど

今、本当に充実しています。だから毎日感謝の気持ちで一杯で、毎日どうやったらその気持ちを今すぐ伝えられるだろう、そんなこと考えながら生きています。感謝の気持ちは今すぐ伝えなくちゃいけない。だって僕も、気持ちを伝えたいその人も、明日生きている保証なんてないのだから。

僕が心を大きく揺さぶられた言葉。有名なAppleのCED、スティーブ・ジョブズのこれまた有名なスタンフォードの卒業スピーチ。Connecting Dotsで有名なスピーチですが、僕はスピーチの中でこのフレーズよりも感銘を受けたフレーズがあります。

"Death is very likely the single best invention of life"
死とは、恐らく生命の唯一無二の最高の発明である。

スピーチ前半


スピーチ後半


このフレーズを聞いたとき、死を初めてプラスのものと、心の底で納得して受け入れることができたのです。死は、使い方や捉え方によっては生きる力を最大限に与えてくれるもの。いつかはこの世界から自分は絶対に消滅する。地球が始まってから全ての生命体が死を享受してきた。だからこそ人は一度しかない人生を懸命に生きようとするのだ。

死は「今」に価値をもたらすために発明されたものなのだ。だから、死への恐れなど僕には無い。死んだらどうなるかなんて分からない、死んで見なけりゃ分からない。考えるだけ無駄だ。

一つだけ悲しいことがあるとすれば、父と母が出会い、僕が生まれたその瞬間から、一生で会う全ての人とサヨナラする日が訪れることが、決まってしまっていること。相手の死をもってか、自分の死をもってかは分からない。でも、僕に出会ってくれた、全ての大好きな人と、いつか絶対にサヨナラしなくちゃいけない。どんなに涙を流そうとも、何に祈ろうと、絶対に避けることはできない。

今日の感謝を伝えられず、明日に永久にサヨナラになったとしたら、僕はずっと後悔すると思うんです。大げさなんかじゃない。二人が生きている保証なんてどこにだって無いんです。のどに餅が詰まって死ぬかもしれない。当然脳梗塞になるかもしれない。大地震に襲われるかもしれない。

だから、だから、だから!僕の本当に大事な人たちに、嬉しかった時は「ありがとう!」と今すぐ伝えたい、愛している人には「大スキだ!」と今すぐ伝えたい、僕のせいで不快に思う人がいたなら「ごめん・・・」と今すぐ伝えたい。勘違いやすれ違いのまま、二人の関係が断絶するなんて、これほど寂しいことはないもの。

今、ちょっとしたことで涙が溢れてくることが多くって。自分への失望や、孤独感で辛すぎて感情が荒んでいる時は涙が出ない。でも、感謝の気持ちで溢れてる時って、心を揺さぶられて嬉しさや悔しさを感じると直ぐ涙が出る。素の状態でも感謝の感情が一杯すぎて、心に収まりきらない追加の感情が発生すると涙として体の外に溢れ出てくるのだろう。

今日はどんな風に気持ちを伝えよう。実りある明日を迎える為には、今日はどんな一日がいいだろう。ワクワクしながら今ブログを描いています!

プロであること

今日、どうしても納得できなかったことがあって、感情的に処理しそうになった時、ふと立ち止まりました。これってプロとして、どうなんだろうと。いつもアドバイスを求めると、親身になってアドバイスを下さる先輩に聞いたんです。これって僕が折れるべきなのかどうか。

その時の先輩のアドバイスは。

「相手を感情的にさせた理由を考えろ。折れるという発想がそもそも上目線で、お前が悪いことに気がついていない。相手の立場になって考えてみろ」

凄くストレートで、凄く反省させられる一言でした。僕は調子が良くなると、必ずと言っていいほど井の中の蛙にも関わらず天狗になり、失敗してきた。けれども、天狗になることを許さない、そしてと僕のことを思ってくれている先輩の一言に、自分の小ささを気付かされたのです。感情に支配されてしまった僕はプロとして、さらにいえば調整力と適切な情況判断を主たる強みとする総合商社の人間として、はっきりいって失格です。

先輩の助言がなければ、確実に誤った状況判断をしていた自分の甘さや、小ささが悔しくてトイレで泣きました。でもそしたらスッキリして、自分が間違っていたことに心から納得できて、相手に自分が間違っていたことを伝えたんです。そしたら、その人も「田中君には頑張って欲しい」って応援してくれて!

いつかは人の前に立つ立場になり、みずからスピード感をもって判断しなければならない情況になれば、守ってなどもらえない。むしろ先輩がしてくれたような一言を、後輩たちにしてあげられるようにならなくてはならない。

僕は本当に恵まれているし、運がいいと思う。直属の上司は心から尊敬しているし、頼りになる先輩達に導いてもらえる。ただ、怖いのがあまりにも良すぎる環境であること。その事を認識しながら、例え一人で戦わなくてはならなくなったとしても、生き抜く力をつけなくてはならない。

日々の感謝を胸に、そして常に現状に満足しない向上心を胸に、もっと頑張ろうと思えた、そんな実り多き一日でした。

2010年10月14日木曜日

スポーツ選手の現在価値(1)

世界に名を轟かすアスリート達。世界のスターになれれば年収数億円もザラではない。


これ以上もらってどうするのか、強欲だ、という人もいる。それは恐らく、その選手の生涯年収を単純合算し、サラリーマンの平均生涯所得と比べて多いだとか、少ないだとか言っているのだと思います。

ちなみに大卒男性の平均生涯所得は2億7,590万円だそうです。
http://nensyu-labo.com/heikin_syougai.htm

さらに日本のプロ野球選手の平均年俸は3,830万円
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/100426/bbl1004261815002-n1.htm

単純計算するとサラリーマンが22歳から60歳まで38年も汗水流して得られる生涯年収をプロ野球選手は約7年で稼いでしまい、一生懸命働くのがアホ臭く感じるかもしれません。

しかし!!!ファイナンスの考えを用いると、もしかしたらその考えが覆るかもしれないのです。(恐らく)日本初!先にウェブサイトで参照した条件でスポーツ選手の現在価値を算出することにチャレンジしてみたいと思います。誰か他にやっている人がいたら教えて下さい。その人に会ってみたい!

試算をするに当たって、ある程度前提となる考えを説明する必要があるので、2回に分けてお届けします。

ファイナンスを理解する上で重要となるのが「時間価値概念」「リスク」です。これによって「割引率」を決めます。

まずは時間価値概念の説明です。10年後の1億円と、今手に入る1億円、どちらが得でしょうか。そう100人に聞いたら、100人「今」と即答するでしょう。しかし、それは何故でしょう。ファイナンス理論においてその答えは、リスクフリーの方法でお金を運用すると「必ず」増えるからです。日本のメガバンクが10年後に潰れることはまず考えられません。それであれば今すぐ1億円を手に入れて、毎年1%の利率の1年定期預金に預ければ(複利)、10年後には1.01の10乗、約1億1,046万円になる試算になります。逆に同条件で10年後に1億円にするには今、いくらあればよいかというと、1億を1.01で10回割ればいい。約9,052万円を毎年1%の利率の1年定期預金に預ければ、10年後に1億円になります。

つまり、10年後に手に入る1億円は現在の経済的価値(割引現在価値=Discounted Cash Flow/DCF)に置き換えると約9,052万円の価値しかなく、時間には金銭的な価値があることが合理的に証明できるのです。Time is moneyとはよく言ったものです。

次にリスクについて説明します。成功したら1億円稼げるが、潰れる可能性が50%の事業Aと100%潰れないB事業、あなたが経営者だったらどちらの事業を選びますか?事業Aを選んだ経営者は絶対に株主に訴えられます(笑)この例ではあまり試算する必要も無いと思いますので、ちょっと条件を変えてみましょう。

【条件】
事業A:初年度の投資額は100億円。年度末に100億円収入が入る。1年後事業が頓挫する可能性は50%。
事業B:初年度の投資額は100億円。年度末に80億円収入が入る。1年後事業が頓挫する可能性は20%。

【質問】
あなたが合理的な経営者だとして3年間事業を継続するとしたらどちらの事業を実行するべきか。

【解答】
事業B

【解答までのプロセス】
事業Aの正味現在価値:▲12.5億円=87.5億円(100×50%+100×50%2乗+100×50%3乗)−100億円
事業Bの正味現在価値:56.16億円=156.16億円(80×80%+80×80%2乗+80×80%3乗)−100億円

単純合算すると事業Aは300億円。事業Bは240億円。初期投資額をマイナスしても事業Aは2倍ものの利益率です。一回くらいなら、偶然うまく行くかもしれません。しかしファイナンスの考えに基づいて100回事業Aをやったら、これもまた確実に貴方は株主に損害賠償請求を受けます。

先に説明した割引現在価値(DFC)から投資総額を差し引いたものを正味現在価値(Net Present Value/NPV)といいます。

時間価値概念、リスクを勘案して出した数字を割引率といい、割引率を用いてDFCを出します。これらの考え方は総合商社や投資銀行で事業採算を求める時には当たり前に用いられている手法で、投資実行判断をする上で最も基本となる考え方です。事業Aを選ぶくらいなら国債でも買っておけ、これがファイナンス理論に基づく答えです。

勘が鋭い人は、僕がこの後どんな計算をしようとしているかきっと気がつくはずです。

興味を持った人は以下の本、MBAファイナンスを読んでみることを強くお勧めします。僕は初めて読んだとき、目から鱗が落ちる思いでした。


それでは次回、スポーツ選手の現在価値を算出してみましょう。



2010年10月13日水曜日

出会い!

最近めちゃくちゃアクティブに過ごしてます!

もう少し落ち着いたらそれぞれ書きますが、最近こんなビックな人たちと会いました!
みんなネットで検索すれば、すぐに名前が出てくる人たちです。

(時系列に会った順で)
中山明日実さん
岡田優介さん
ジョン・スポールストラ氏(NBAのネッツの元CEO。講演会に参加)

白井孝明さん
ヨシ岡本さん
そして月曜日のゴルフで偶然にあの人に。。。これは秘密です。
何度も会いすぎて、凄さが分からなくなりそうだけれども、やっぱり凄い島本和彦さんにも近日中に会う予定っ!


太々しくも、ビックな人たちと自分にしかできない切り口で話をして突っ込んで、沢山吸収して、しかも一つでも相手に何か印象を残せたらいいなと思って、いつも出会いを楽しんでいます。


やばーい、ワクワクする!!!

2010年10月11日月曜日

優勝!!

昨日、フープワンの大会に出て優勝しました!エンジョイの大会にもかかわらず、空気読まずにめちゃくちゃガチでバスケしちゃいましたが、熱いプレーと笑顔で大会自体を盛り上げることが出来たと思うので、許してっ!
以下URL、絶対俺たちでしょう。
http://hoopone.jp/office/tanoshindeta.html
TAIYAKI BOYZ最高です。3ポイントが最近さっぱり入らないキャプテン兼オーナー、ゴールではなく髪の毛を死守していた会長、開始20秒で謎に指から流血していて交代アピールしていた社長。本当にありがとう御座いましたっ!



強く、感じたことがあるので、吐き出さないと気が済まないので、これから長々と書きます。今頑張っている人、挑戦している人、壁にぶつかったり、夢に破れて苦しんでいる人に特に読んで欲しい。僕がどういう人間かが分かることに加えて、もしかしたら想いを共有できるかもしれないという願いを込めて。

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僕が優勝した経験はこれも含めて二回だけ。同期が卒業するときの追いコンバスケの学年対抗戦と今回の大会。プレーヤーとしてのキャリアは全く輝かしいものじゃなかった。だからこそこの大会で優勝できたのが本当にうれしかった。

中学校の頃、顧問の先生はバスケを初心者で、学校も何かに熱心でもない普通の町立の中学校で、真面目にバスケをやりたい僕には居場所がなかった。キャプテンだったけれど、バスケ部の仲間とはあまり打ち解けられず、引退直後に毎年恒例としてやっているOB戦では、いわゆる「ハブリ」にあって、ほとんど試合に出られなかった。

高校は進学校だったけれど、本当にバスケが大好きな仲間と会えて、バスケに熱中する時間を過ごせた。入学したときは実力的に超下っ端だったけど、誰より体育館に早くきて、誰よりも遅くまで体育館で練習して、教室でもボールを触っていて。二年生になって代替わりの時、コーチに「お前のフットワークがNO1だ」と面と向かって言われて。後輩と一対一の練習してる時も「田中を抜けるようになれ!」と言われて、それが嬉しくてたまらなくて。でも、その直後、ももの肉離れと右肩の脱臼と足首の捻挫を一カ月内にやってしまって。足首には多分ヒビが入っていたのだと思うけれど、努力が逃げていってしまうと思って焦り、テーピングでガチガチに固めてやっていた。日に日に捻挫は悪化して、遂にはベンチに入れないようなプレーヤーになってしまった。調子の良かった頃の自分と比較して、できないのは怪我のせいにして努力もしないでいた。人生は終わったと思うくらい悩んで、全てが真っ暗で、でも、こんな自分は嫌だと思って、ある時もう一回努力しようと決めた。ウチの部は朝練無くて、体育館もその時間には空いてなかったけれど、体育の先生に頼んで体育館を開けてもらって。段々と元の自分を取り戻して来てベンチには入れるようになった。でも最後の大会の二週間前の体育祭、利き腕の左肩を脱臼した。最後の大会はコーチの気遣いで、ベンチで右手で汚い文字でスコアシートを書いて、僕の高校バスケは幕を閉じた。

高校の結果に納得がいかなくて、慶應に仙台高校を全国制覇に導いた志村さんがいて、バスケ雑誌でも注目されていた竹内と酒井 が入学することも知って、SFCに入りたいと思った。必死に勉強してSFCに入った。滑り止めは一つも受けなかった。何年かかっても他の大学にはいく気がなかったから。

結局、大学では体育会にはいったものの、あまりにも勉強することが苦しい環境だったことと、自分の存在は部にとって無価値だと思ったから3カ月で退部した。

でも、その後に入ったサークルの奴らがホントにバスケをが大好きで!自分の学年は弱小でサークル内の対抗戦もぜんぜん勝てなくて、でもほんとうにいい奴らで!負けることばかりだったけど、決して下を向かないでプレーしてきた。二年生になったら自分はキャプテンになって、そしたら一年生に全国ベスト8のガードが入ってくれて。そいつに引き寄せられるように、全国レベルの奴らが他にも入ってくれて。自分が何にも経歴のないプレーヤーにも関わらず、全力でディフェンスしてきてくれて、身長の小さい俺にゴリゴリでポストアップしてくれて。後輩達は俺の気持ちも知っていて、本気でぶつかって来てくれたのが嬉しくてたまらなくて。3年生の終わり、休学して一年間アメリカ留学した時も、こいつらと一緒にバスケできなくなるのだけが本当に寂しくて、アメリカ留学から帰ってきたら最後の四年生の一年間、後輩達と本気でバスケやりきって、本気のバスケにはサヨナラしようと思っていた。大学を卒業したら、もう二度と、このメンバー全員でホンキのバスケをすることはできないから。

一年休学し留学から帰ってきた直後、同期の卒業前のサークルの学年対抗戦。どんなに負けても笑顔でプレーしてきた同期に勝ちをプレゼントしたくて、自分の最後の試合だと思ってプレーした。最後残り二秒、一点差リード、マッチアップしていたベスト8のガードに走られて、必死に追いかけたら最後のミドルシュートの時に、相手の肘が俺の鼻に当たってシュートが外れて、優勝。集合写真取るときは鼻血出まくってたけど、何も言わずについて来てくれた同期に最高のプレゼントができたのが嬉しくてしょうがなくて!

同期は俺が高いレベルでプレーしたかったのも理解者してくれていて、下の学年の奴らと最後の一年間全力でプレーできるのを心の底から喜んでくれた。サークルにも関わらず、朝練もウェイトトレーニングもして、これから最高のバスケができる期待を胸に、ワクワクで一杯だった。

就活も終わり、心弾む5月、練習中に左膝の前十字靭帯を切って、自分の本気のバスケは想像しない形で終止符を打った。医者に手術しないと、もう本気のバスケはできない、手術したら一年間はプレーできないと言われた。卒業まで間に合わないことが分かって意味が分からなかった。一生で一番涙を流したと思う。

「バスケの神様がいるとしたら、何で俺には微笑んてくれないんだろう。バスケが好きな人の為に、たくさん活動もしてきた。なのに何でバスケの神様はこんなに酷いことをするんだろう」

でも、今ならわかる。バスケの神様は自分に成長の機会を与えてくれたんだって。他人の痛みや苦しみが分かる人間になりなさいって。田中裕之という人間をバスケットという枠を越えて大きく成長させるためには、彼が最も愛したバスケットを一度奪い取るしか手段はなかったのだと思う。

中、高、大と納得のいく結果を出せなかった僕にとって、他人から見れば、ちっぽけな大会でも、全力でプレーして、みんなが一つになってプレーできたのが嬉しくて、本気のバスケにまた出会えたのが、うれしくて、うれしくて、うれしくて。。。

朝ゴルフに向う電車の中、昔の辛かった頃、そして昨日の嬉しさを思い出して、ずっと号泣してました。さぞかし気味が悪い人だったと思います。

今何かに挑戦していて苦しんでいる人に、今大好きなことに取り組んでいるけれど将来に繋がるか不安に思っている人に、夢に破れて叶わなくなってしまった人に伝えたい。何かを愛し、頑張り抜いた経験があれば、その過去の結果が大きいものであっても、小さいものであっても、最後まで逃げず、自分自身と向き合う力を与えてくれることを。

どんな嵐も曇り空も、必ず過ぎ去っていく。だから、明日は晴れるかもしれないと、信じるのをやめてはいけない。明日はきっと晴れると、信じ続けるのだ。この地球が始まってから一度だって、晴れの日が訪れなかった場所なんて無い。子供の頃、楽しみにしていた遠足の日に、雨が降って中止になって、とても悲しかったのを覚えている。けれども、雨の日も曇りの日も、どんな日であっても自分の信念とともに歩み続けたことがある人は、激しく長い嵐の後にこそ、突き抜けるような青空が訪れることを知っている。大きな悲しみに包まれ、信念さえも消えてしまいそうな時、そんな時は苦しくて下を向いたっていい。しゃがみ込んで、大泣きしてもいい。けれど、生きてさえいれば、いつの日か、必ず、無限に広がる晴れ空に悲しみがすっと吸い込まれ、太陽が照らす花の香りに温かな気持ちになれる日か来るから。だから、生きていてほしい。


自分が嫌いすぎて、自分がいるだけで周りを暗くさせてしまうんじゃ無いかと思って、この世界を去ってしまった方が楽だと思ったことが僕自身も本当にある。休日も18時間くらい寝ていて、努力もやり尽くしていなかった。でも、一つだけ胸を張って言えるのが、怪我をし本気のバスケを失ってから三年間、決して逃げなかったこと。そして僕はバスケットから離れた今でも、最高に幸せだと思える時間を過ごしている。

もう大学生の頃のように体は動かない。多くてもプレーも一週間に一回しかできない。けれども、本気のバスケもう一度巡り合えた。そしてバスケットはバスケット以外にも大好きなものを沢山くれた。だから、今の僕の幸せは簡単に奪い取ることはできない。

このメッセージが頑張る誰かに届いて、少しでも前に進む勇気を与えられたら。そして、いつかお互いの夢を叶える為に巡り合えたら。そんな想いをこめて。

2010年10月10日日曜日

言葉の力

最近、幸運なことに、今後かなり担当本部の主要分野となる案件の管理業務取り纏めをすることになったのだが、人生で恐らく1番嬉しい一言を上司からかけてもらえたのです。

「いま説明したポイントさえ抑えていれば、お前の好きなようにやっていい。思う存分暴れてこい。」

辛かった暗い仕事のトンネルを抜け、信頼を勝ち取ってきた手応えを掴みつつあった今、これ程自分をモチベートする言葉は無いと思った。

本当に自分は恵まれている。最高な環境、心の底から尊敬する上司と仕事ができている幸せ。

バスケはプレーヤーとしては何一つ残すことはできなかった。本気で頑張って、でも実らなくて、高校も大学も引退間近に大怪我をして納得のいかない結果に終わって。でも、それでも挫けず、好きだという理由だけでバスケを続けてきたこと、そしてバスケを通じて出会った仲間が自分の心を支えてくれている。仕事のやりがいと職場の仲間への信頼、全部含めて「今」を好きだと言える今、絶対に誰にも負ける気がしないのです。

気負ってる訳でも背負ってる訳でもない。仲間がいつも心のなかにいて、一緒に戦ってくれているから。

うーし、今日も楽しむぞー!!

2010年10月7日木曜日

新たな日本人ノーベル賞受賞者!

根岸さん、鈴木さんが有機合成の新技術開発でノーベル化学賞をとりましたね。

http://mainichi.jp/select/science/news/20101007ddm041040133000c.html
クロスカップリング、ちょっと勉強しよう。うちの会社でももう既にビジネス化してたりして。

世界を動かす日本人の存在には勇気付けられます。

彼らの発明した新技術を社会に、人々の生活に落としこむのが総合商社の使命。
がんばるぞー!

会計はオピニオン、現金はファクト。

会計は奥が深い。決算書は杓子定規に作成される訳ではない。トーマツとE&Yが同じ会社を同じ状況で会計参与をしたとしても、決して同じ決算書が作成されることはない。

よく言われるのが、「会計はオピニオン」ということだ。現金の動き、キャッシュフローは絶対に一つの数字しか作れない。しかし、会計はルールを逸脱しなければ、経営者の戦略によって様々な動きを見せる。

例えば、非上場株式を評価する上で、株式発行会社の事業計画をもとにその会社の現在の価値を評価し、その株式の価値を評価することがある。その会社の未来を評価するのだ。誰が確実な未来を予測できるだろう、オピニオンがあってしかるべき。その他にも、利益計上のタイミングを操作する為に意識的に契約書の一文を変える、ということも当然のこととして行われている。

勘違いしないで欲しいのは、それは決して非道徳的なことでも、ルール違反でもないということ。これが会計の原理原則を理解している人間のみが武器とできる、戦略的財務会計なのだ。

世界の中心はUS GAAPからIFRSへ。資金調達が困難を極め、資金調達のコストが増大して行く世界経済の中において、銀行からも、投資家からも、グローバルな投資対象として魅力的な企業であり続けるには、ルールを理解し、そして積極的に、戦略的にルールを活用して行くことが必須である。

バスケ界で、経営計画と財務諸表、それが資本コストに与える影響とか、語れる人と出会ったことが無い。いや、いるんだろうけど(いなければ企業体が成立するはずが無い)多くはないのが確かだと思う。ここが恐らく将来自分が付加価値を発揮できる点であるはず。

なんてことを、自分にとってかなりヘビーだった会計メモの作成が一段落ついた時点で、ふと思ったのでした。

2010年10月5日火曜日

トップダウンとボトムアップ

ボトムアップって便利だなと思った。一つのコンテンツに複数の属性を貼れるのがボトムアップ。一方で、階層化できるけど、つまるところ一つの属性しか貼れないのがトップダウン。

このブログはボトムアップ。でもうちの会社は完全なるトップダウン。

ツールとして使うには、個人的にはボトムアップが好きだけれど、うちの会社がボトムアップで成功するかと言えばそうでもない。数百億の投資案件をボトムアップの思想で推進するのはリスクが大きすぎる。機動力を重視するか、慎重さを重視するか。規模は大きいか、小さいか。

近年、ボトムアップこそが善!みたいな強調のされかたをすることが多いけれど、そんなことも無いと思う。要は使い方と、バランス感覚。それは日本のバスケットボールにもきっと言えること。

まあ、うちの会社も大規模案件であっても案件の提案するのは若手担当者が多いし、その実行を判断するのが上位の職位の人間ってだけで、その意味ではまあまあバランス取れてるのかな。

2010年10月4日月曜日

日本のバスケットが世界一になる日(2)

最終回の記事第2弾。22歳の僕、生意気なこと書いてますね。でも、根幹の想いは変わっていません。

日本の強みに関して他にも強調すべき点は社会人になった今、思うところは色々ありますが、とりあえず大学生の時に強く感じていたこととして、今回はそのまま掲載することにします。今、どう思っているかはまた今度書きます。
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今の日本に足りないのは、本気で世界一を目指す意識です。世界一、この言葉を聞いてしり込みしてしまった人も多くいるかもしれません。でも、これ以上限界のない“世界一”を目指さなければそれ以下にも到達しないと思います。日本のどれだけの部活動のコーチが、世界一の高校のチームを目指しているでしょうか。世界に通用する選手の育成を目指しているでしょうか。日本のバスケットの華が高校のウィンターカップであり、そのコーチたちが日本一だけを目指している限り、日本のバスケットが世界に通用する日はやってきません。

僕は世界選手権で勝つことだけが世界一の条件だとは思っていません。世界選手権で負けたにもかかわらず、僕は已然としてアメリカのバスケットは世界一だと思っています。なぜなら、バスケットに関わる人たちがバスケットに熱中できる、そしてバスケットに携わって生きていける環境はアメリカが世界で一番だと思っているからです。そして何よりも、アメリカ国民が胸を張ってアメリカが一番と言えるプライド自体が、それを象徴していると思います。たとえ、世界選手権に負けた事実が、アメリカ人の態度を傲慢に見せたとしても、他の国にそのように胸をはれる人間は、そう多くないのは事実だと思います。

もちろん競技力は一つの尺度です。世界の中での競技力を上げることはとても重要なことです。しかしながら胸を張って世界一だといえるには、世界選手権で好成績を残すことは必要であっても、単なる一つの条件に過ぎないのです。日本のバスケが世界レベルだ、日本のバスケが世界一だと言える状況、理想像、そしてそれを達成するまでの道のりがどれだけ日本バスケット関係者の中にあるのでしょうか。そしてどれだけ共有されているのでしょうか。その中に僕は日本のスポーツが持つしつけの効果を、日本バスケット界の強みとして、強調していくことは必須であると思っていますし、もっとそこに日本のバスケット界、ひいてはスポーツ界は注目すべきです。

アメリカから盗める良いものはどんどん盗んで吸収していく、それは重要ですし、そのために僕も留学を決心しました。しかしながら、良いものと悪いものの区別をせず、盲目に吸収してしまっては、日本の良さすら失いかねません。AND1などの流行から、アメリカのストリートスタイルのトラッシュトークをやたらとまねしたり、だらしない態度をとったりするようなプレーヤーが増えている気がします。AND1はAND1で、いわゆる公式の試合とは別のものですし、しっかり区別さえしていれば、トリッキーなプレーを見てあこがれ、まねできるように練習を励んだりすること自体は特に悪いことだとは思っていません。別にダボダボなシャツを着てプレーしてもいい、ファッションを意識したグッズをつけてもいい、プレーにトリッキーなプレーを織り交ぜてもいい。でも練習後のモップがけ、管理人さんへのありがとうの一言、そういった本当に大事なことだけは失わないで欲しいと思うのです。それを失ってしまったら、日本のバスケットは現状を維持するどころか、どんどん衰退していくことでしょう。アメリカで、働く、プレーすることに限定しても、競争の非常に激しいアメリカで、日本人であることの長所を理解していなければ、土俵に立つことすらままならないでしょう。

3ヶ月、NBAの現場で学んできた僕からの、皆さんへのメッセージは、アメリカに留学すること、アメリカのスポーツの現場で働くこと、そのもの自体は決して、自分自身、そして日本のバスケットボールを何も変えてはくれないということです。重要なのは、冷静な目で以って、アメリカと日本の相違、強さ、弱さを客観的に分析しながら行動し、日本のバスケットをどう変えていくかを常に脳みそがちぎれるくらいに考えて、それを“実行”することです。NBAで働くのは、アメリカのバスケット界では何が起こっているか、その真実により近づけるだけで、日本を変えようとする実際の行動に勝ることはないのです。それは選手にしてもしかりです。アメリカで単にプレーしただけでは、あまり価値をもちません。アメリカの現場での体験を通じて、その後に自分をどう成長させるのか、戦略を立て、そして実行することに意味があるのです。もし日本のバスケットをよき方向に導いていくことが目的であるのならば、アメリカで働くことの意義、それは日本を変える上での触発を得ることに他なりません。僕自身ソニックスでの経験を基に何か行動を起こさなければ、何一つ日本バスケット界に良いものをもたらすことはできないのです。明確な目的無き渡米は、単なるお金と時間の無駄に終わります。日本でできることばかりをアメリカでして、本質的にほとんど成長していない日本人を数多く見てきました。「なぜ自分はアメリカに行くのか」そのイメージを渡米以前から持っているかどうかが、後の成長、もっと言えば、人生自体に大きな違いを生みます。日本という環境から逃げるために、渡米を選択してはなりません。

これから皆さんと、理想の日本のバスケットボール像、そして現状把握、そのギャップをどう埋めていくかを共有し、真剣にバスケットボールの改革に取り組んでいきたいと思っています。本気で日本のバスケットが世界一になる日を夢見て、これからもどんどんアクションを起こしていくので、よろしくお願いします!

これまで「どこがチガウの?ホントに違うの?日米バスケ比較」をご愛読いただき、本当にありがとうございました。これからも皆さんに新しい視点を提供できるように頑張るので、楽しみにしていてください。どこかバスケットボールの現場で読者のみなさんとお会いできる日を楽しみにしていますね!

2010年10月3日日曜日

日本のバスケットが世界一になる日(1)

アメリカに留学中(4年前・・・?)島本和彦さんが主催する、HOOP HYSTERIAの会報誌に記事を書かせてもらっていたのですが、ちょっと最近振り返ってみました。

そしたら、今も昔も根本の考えは変わっていないことが分かって、うれしかったのです!

過去、HYSTERIAに投稿していた記事を、このブログでも公開していこうかなーと思ってます(明らかな手抜き)。

最終回の記事が、一番想いが詰まってるので、まず最終回を2回に分けてお届けします!アメリカに対する批判的な視点が多く入っていますが、あくまで一般論であり、そうでないアメリカ人も沢山いること、ご了承の上読んで頂けるとありがたいです。
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タイトル:どこがチガウの?ホントに違うの?日米バスケ比較最終回(10)
日本の美徳~日本のバスケが世界一になる日~

シアトルスーパーソニックスでのインターンを終え、夢のようなアメリカ生活から日本に終に帰ってきました。今後も記事を書かせていただくつもりですが日米比較に限定した記事は今回で最終回にしたいと思います。

締めくくりとして、日本のバスケットの美徳について書きたいと思います。

NBAに憧れ、NBAの選手にあこがれていた小、中学校時代。次第に自分のプレーヤーとしての限界と現実を知り、漠然と日本のバスケットボールとNBAの架け橋になれたらと思っていた高校時代、そして大学初期。その頃は夢にも思わなかったNBAのチーム、シアトルスーパーソニックスでの3ヶ月間、最高の時間をすごしてきました。NBAで働く、それは僕にとって現実的な響きを持つものでは決してなく、淡い憧れでしかなかったのです。夢のNBAは僕にとっては最高の舞台で、理想郷でもありました。しかし、夢をかなえた今、夢だったNBA、そしてアメリカのバスケットは決して完璧なものなのではなく、数多くの問題、困難に直面していることを多く発見しました。そして何よりも、日本の素晴らしさ、良さについて認識できるようになったのです。

日本がアメリカより勝っているもの、それが現時点で存在します。胸を張っていえるのが日本スポーツのもつ「しつけ」の効果です。

まず顕著なのが、公共物に関する美の意識です。アメリカでバスケットをしたことがある人は気づいたかもしれませんが、アメリカ人のバスケットプレーヤーは、コートの整備や管理に鈍感で、個々の公共物に対する意識はかなり低いといえます。まず、驚いたのが、アメリカ人は土足と内履きの区別をしていないということです。中にはコート上で唾を吐く人間すらいます。家にも土足で入る文化なので、そういったことも影響しているのかと思いますが、しかしながら家と公共施設は全く性質の違うものであり、公共物を大事にする、という意識が低いのには、実際僕自身はやや受け入れがたいものがありました。NBAの試合などでも、ゴミは自分で片付けません。ペットボトルや、食べ物のゴミは、適当に足元に捨てて帰っていきます。ソニックスで働いているときも試合後にぐちゃぐちゃに汚くなった会場を見るのには嫌悪感がありました。それに対するあるアメリカ人の言い分は、「ゴミを片付けたり、施設を掃除したら、従業員の仕事がなくなってしまう」とのことです。僕自身はこれには全く納得がいきません。もしコートで土足と内履きを使い分ければ、ワックスだって長持ちします。そうすれば新しいボールを1個でも2個でも子供達のために多く買ってあげられるかもしれない。ゲーム観戦でのゴミだってそうです。ゴミの従業員を一人でも、二人でも減らすことができれば、他のサービスを充実させることだってできるはずなのです。アメリカでは、みんなの少しの気遣いと協力で解決できることを、お金の解決に任せている、そういった姿勢が数多く見られることがあります。

他にも自己管理や、整理整頓と言った点でも、日本人の方が優れている点を数多く見つけることができます。まず体型にしてもそうです。アメリカ人のほうが太りやすい、というのはありますが、食事のバランスの悪さ、間食の異常な多さ、食べきれないほど出てくる食事など、自己管理をせずに好き放題食べてしまうのがアメリカの肥満問題を生み出しているというのは決して間違いではないと思います。自分も人のことはあまり言えませんが、アメリカ人の友達の家は「ありえない」と思うほど汚いことが多くありました。食器などはちゃんと洗えていないことも多くあります。また仕事を一緒にしていても、少し気をめぐらせて分かりやすいように整理整頓しておけば、後で分かりやすいのに、と思うことが多くありました。倉庫などから一度出したものを、元あったところに返さずに適当に床に投げ捨てて、その時に元に戻しておけば10秒くらいですむことが後で見つからなくて1時間くらいかかってしまう、という非効率な状況も多くありました。

また、礼に対する意識も日本の方が格段に高いと思います。日本ではコートに入るとき、去るときに、コートに向かって一礼をする習慣が数多くのチームにあると思います。また試合終了後には、審判、オフィシャル、相手チーム、そして自分のチームを応援してくれた人に挨拶をしますよね。審判の人、試合を運営してくれたオフィシャル、また施設にすら感謝の意を表するのです。これらの感謝のきもちが、きっと美への意識もつながっているのだと思いますが、アメリカ人から、こういった姿勢を感じることはあまりありません。アメリカでは地域の試合であっても審判やオフィシャルがお金をもらっているので、「あいつらはやって当然」といったような意識がもしかしたらあるのかもしれません。だから審判とプレーヤーのみっともない口論が数多くあるのだと思います。陰で支えてくれている人への感謝の意識は、日本の方が断然強いように思います。

日本のバスケットをこれから発展させていく上で、まず、本当に重要なのは、これらの良さを強く認識し、そして発展させていくことなのではないでしょうか。日本のバスケットがアメリカと完全に同じになることは決してありません。そして、アメリカのスタイルを追い続けている限り、アメリカのバスケットを超えることはできません。そして世界選手権で他の国々がアメリカを打ち倒し、様々なスタイルを世界に見せ付けたように、他の国々は自分のオリジナリティを追及し、世界一を本気で目指しています。日本がアメリカそのままのバスケットを理想像としている限りは、世界からどんどんおいていっていかれてしまうことでしょう。


〜〜〜続く
(次回投稿)http://hiro-tanaka-19840522.blogspot.com/2010/10/1.html

2010年9月25日土曜日

blogお引っ越し!に添えて

まだ、読んでくれている人はいるのかな?

今はもう無くなってしまった、NBAのチーム、Seattle SuperSonicsで2006年12月から2007年3月まで、フルタイムインターンをしていました。

その経験をフルにアピールし、総合商社に内定。2008年4月から社会人として働いていて、今年の春には3年目になりました。

今、本当に仕事が楽しくて仕方なくて、毎日駆け上がるように自分の成長を感じられています。

NBAでの経験。そして総合商社での経験。きっと興味を持ってくれる人は多いんじゃないかと思い、また文章を書き残して行こうと思いました。NBAでの経験、総合商社での経験、その二つがどう交わり、これから意味を成して行くのか、それをかき綴って行こうと思っています。

その意味では、このブログは未来を描くブログであり、一人でも僕の記事を楽しみにしている人がいる限り、読者の方と一緒に成長し続けるブログでありたいと思っています。

みなさんからの感想、想い、そして僕の想いが文字となり、ぶつかり合って、振り返ったら沢山のことが実現している。そんな想いを託して、またブログを書きます。

過去のことで書ききれていないこと、今の自分、未来に描く世界。時系列にきれいにはまとめられない気がしますが、焦らず、自分のペースで書き綴っていきますね。