2012年1月1日日曜日

2012年の成長テーマ「受容」「牽引」そして「笑顔」


毎年言ってる気もするけど、今年は本当に勝負の年。今年のテーマを宣言します。

と、その前に2011年のテーマはなんだったかというと「謙虚」と「安定感」。ちょっと仕事ができる様になって何でもできる様な錯覚に陥ってトラブルに陥ったり、トラブルに陥ったらパフォマーンスが下がった2010年を反省して設定したこのテーマ。

プライベートのコントロールによる体調管理なんかも含め、個人として仕事をする分には2011年のテーマはおおむね達成できた様に思う。

(色々なことがおきて色々なことに踏み込んだ2011年。これは6月に被災地に行った時の写真。隣に写っているのは大学を卒業して間もないにも関わらず、現地で年上の社会人を臆することなく仕切っていたボランティアコーディネータの沢村くん。きっと近い将来に震災後の日本を象徴する一人となるのだろう)

2011年に出会った新たな課題。それは沢山の人を巻込みながらモノゴトをコントロールする力。年が暮れるにつれて色々と重大な仕事を任せてもらえるようになってかなり業務がパンパンになって嬉しい悲鳴がある一方、このままだと確実にパンクすることに気がついた。

自分を新しい次元に進めるためには縦横の関係を問わず、変幻自在に色々な人とタッグを組み、ゴールを達成していく力。有名な著書、7つの習慣にも出てくるデレゲーション(委任)能力が必要。仕事が加速度的に難度が高く、量も多くなっていく中NPOもあるとなると、仕事が休日に食い込まない様にコントロールしなくっちゃ行けない。

だから今年の成長テーマは以下の2つにしたいと思っています。

「受容」と「牽引」

モノゴトを誰かと一緒にやろうとしていく時、丸投げや過度な期待は絶対にうまくいかないことを去年痛感した。まず相手を深く理解し、相手のモチベーションの源泉がどこにあるかを理解することが必要。そして自分の考える完璧を押し付けず、モノゴトを成し遂げた結果が相手の考える理想に近づくものである様、アジャストしなくてはいけない。共に歩むとき、相手を丸ごと受け入れ、考え方や価値観の違いを受け入れられるように自らの器を大きくしていきたい。

ただ、受け入れるだけでは足りない。人の心が大きく動く時、それは自分も想像し得なかった情熱に触れ、その先にあるビジョンが見えたときだと思う。この人間と一緒であれば、自分の夢の達成だけでなく、新たな未来の一部を創る当事者になれるかもしれないという感覚が必要。個人の力を120%まで引き出し、1+1=3にする力。どんなに条件が悪かろうが、足りないものが有ろうが、仲間の力を最大に引き出して結果に結びつけていく能力や信頼関係を意識していきたい。

その二つを力をつける上で一番大事だと思っていること。それは

「常に笑顔でいること」

どんな違いも笑顔でうけいれ、どんな問題もワクワクしながら笑顔でチャレンジする。これができればどんな困難だって仲間と乗り越えていける。

震災後、切迫した気持ちの中で、やはり自分自身の笑顔が失われていた様に思う。自然と周囲も厳しい顔になって、後輩にも無用なプレッシャーを与えていたように思う。去年の5月頃は元NFL・NBAのチアリーダーの柳下容子さんと笑顔を広げるプロジェクトをやっていたにも関わらず、いつのまにか自分自身がだれよりも笑顔でなくなってしまったのは本当に恥ずかしい事だ。
(容子さんと一緒に作った笑顔のラジオ体操。あの時に実感したはずの笑顔の大事さを、今本当に痛感している)

部下からミスの報告を受けたとき、仕事の仲間が期限に間に合わなかったとき、起こってしまったことを責めての何のプラスにもならないのは誰もが分かってること。やるべき事はミスを埋め合わせる心のエネルギーを引き出す事なのに、感情が邪魔をして怒り、相手の心のエネルギーを殺ぐことになってしまう。

2012年、僕だけじゃない、去年の震災から歩みを進めみんなが笑顔になれる年であって欲しいし、そうなるように行動していかねば。

みなさん、笑顔でない僕がいたら、注意して下さいね!もう1、2年で海外への赴任も現実味を帯びてきた中、残された日本での時間を思いっきり笑顔で過ごしたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2012年1月1日 元旦 田中 裕之



2011年12月31日土曜日

Point of No Return

2011年12月31日、今年も残すところあとわずか。2010年は自分にとって長い暗闇から抜け出した年だった。2011年は僕の中でどんな位置づけの年と言えるだろうか。

自分の歩む道を決め、退路を断った。恐らく、2011年はPoint of No Returnを踏み越えた一年だったんだと思う。

2011年は本当に色々あった年だった。きっと多くの人にとってもそんな年であったと思う。2011年3月11日の大震災。その不安の最中の姪っ子の誕生。家族と思えるような仲間との協同生活のスタート。自分の一番のヒーローだったSteve Jobsの死去。そして、年の瀬にNPO法人Sport Solutionの設立総会の実施。

(元WJBL選手の神事さんと一緒に行った気仙沼。その光景の壮絶さを表現する言葉は未だに見当たらない)

今までは想像でしかものごとを語ってこなかったけれど、色々な外部的な出来事の中で心が打ち震え、今年は情熱をカタチに変える為の決意をした大事な1年。


想い描く社会を現実化させていくためにはどうすればよいのか。そう考え、もがき苦しむ中で先ず分かったこと、それは自分の想いを現実化させるには、あまりにも今の自分には力が足りないこと。2010年、自分という刃を磨ぎ続け、走り抜き、自分にもある程度自信が持てるようになった時に分かったのは、未来を創っていくために想いを共有し共に走る仲間が必要だということ。そして、2011年、仲間と共に活動する場をつくり、仲間から信頼を勝ち得ようとしたとき、何がなんでも仲間の想いを形にし、次世代に未来を創っていくことへの決意と実行力が必要だということが分かった。

少しだけ、恐れと迷いが心を包んだ。もし、このまま夢の達成の為に生きるのなら、壮絶な程に走り続けなくては行けない。今持っている多くの事を捨て去らねばならない。

「自分は持ちこたえられるだろうか」

「もし、自分の言っている事が達成できなかったとしたら、多くの人の信頼を失い、惨めな人生を送ることにはならないだろうか」

けれど、その迷いと恐れをぬぐい去るのに、多くの時間はかからなかった様に思う。ここで踏み出さなかったときの30年後の自分を想像してみる。2011年に挑戦しない選択をしたことに後悔し、自分を責めているだろう。


日本人自身が日本人をバカにし続けた1990年代に幼少期を過ごした僕は、日本人が日本に生まれた事を誇りに思い、そして幸せだと思える様な社会をつくりたい、そして自分自身が生まれたこの国と仲間を世界中に自慢したいとずっと思ってきた。この夢に挑戦しない人生など自分にとってはありえない。


その為に、世界一の街を日本につくること。そのシンボルとして世界一のアリーナを建設すること。

そのアリーナにはもちろん世界一のスポーツチームがあって、自分の街を誰もが世界一だと思えるような街。スポーツイベントを通じて街の人々は定期的に顔を合わせ、仲間との繋がりとこの街に生まれた喜びをかみしめる様な街。世界一のスポーツを見るために、海外からも沢山の人が訪れる様な街。僕は人生をかけて、この夢を実現させたい。きっとその中心にはバスケットボールがあって、バスケットボールというテーマで世界を一番を感動させた漫画スラムダンクを超える様な感動がそこにはある。そんな夢を、そんな未来を僕は描いている。


心の底から愛しているバスケットボールを通じて誰かの役に立てる、そんな人生より素敵な人生は今のところ想像もできないし、きっとそれ以上の人生に出会う事も無いだろう。もしもっと素敵な何かに出会うとしたら、その夢が叶ったあと、違う人生に踏み出した時に見えるのかもしれない。

Steve Jobsはその晩年に何を思ったのだろう。彼は描いていた夢は叶えられたのだろうか。叶った先に、何を見たのだろう。数々の偉大な発明を残した彼も、死という生命の最大の発明の中に消え去ってしまった。


3月11日、大きく揺れるビルの中で初めて自らの死を意識した。自然が多くの命に覆い被さって自然の中へと引き戻していく中で、沢山の死がすぐ近くで訪れていることを感じた。いつ、何が起こるかなんて分からない。いつか自分も生命という流れの中に消え行くのなら、あとに続く命に何かを残したい。そして、いつその瞬間が訪れたとしても胸を張って自分の一生を振返れる様にしたい。

もう、戻れない。少しの時間も過去にすがることは許されない。けれど、恐れは無い。いつか自分という存在が無になるのならば、せめて自分の生きた足跡が次の世代につながる様、どんな批判も、どんな困難も未来への糧として受け入れていこう。この目に映る全てのものを挑戦として前に進んでいくのだ。2012年はそんな断固たる決意で突き進んでいきたい。
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2011年お世話になったみなさま、本当にありがとうございました!相談させて頂いたり、実際にサポート頂いたりと、本当に色々な方にお時間を頂きました。そのご支援を無駄にしない様、2012年は行動、実践して、その結果をご報告することで恩返しをさせて頂ければと思っています。2012年もどうぞよろしくお願いします!

2011年12月16日金曜日

僕らの未来を取り戻せ。

世界を悲観する傍観者の声に呑まれてはいけない。オトナ達が作り出した幻想の暗い未来から僕らの未来を救い出すなら今しかない、そう強く、強く感じている。この叫びが、どこか、同じ想いを持つ人に届き、いつか志を共にできることを信じて。

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日本人であること、日本人として生まれたこと。僕はそれを誇りに思うし、幸せに思う。

けれど、ふと周りを見渡すと、政治家をみて日本はダメだと嘆き、 GDPを見て日本はもう成長しないという。テレビや新聞を通じた日本悲観論、日本劣等論に一喜一憂し、ソーシャルメディアはネガティブなコメントで溢れかえる。  

ふと、自分の生活を振り返って見る。そんなに、生活に苦しんでいるだろうか。そんなに不平等だろうか。いま苦境にあるとすれば、よくよく考えれば原因は自分に無いだろうか。

日本ほど物的に豊かな国はない。これは断言できる。日本は世界一物的に豊かな国で、世界一、機会格差と貧富格差のない国だ。 

こんなにも誇るべき国を、一部のオトナ達の扇動によってナゼこんなにも汚されなければならないのか。子どもの頃を思い返してみる。ニュースで日本人が日本を褒めていたことがあった覚えが無い。 僕はずっと子どもの頃から日本人自身が日本を蔑む風潮に違和感を感じてきた。そしてそれだけ問題意識があるなら、文句をいう当人がナゼ行動しないのかと嫌悪感を抱いて生きてきた。 

世界のリーダーと言われたアメリカでは、格差縮小を求める暴動が後を絶たない。欧州危機でヨーロッパ各国では失業者の増加はとどまることを知らず、クリスマスの起源である欧州の街灯からクリスマスイルミネーションが消えた。中東各国では革命の中、多くの尊い命が失われた。実生活が脅かされている他国を見ても、結局は安定した生活を送れている日本がどれほど恵まれているかが分かるだろう。 

日本で物質的な豊かさが飽和してしまったその時、逆に心の豊かさは失われてしまったのかもしれない。だが、これはいつか成長の先に国家が必ず辿り着く場所だと思うのだ。僕たちは経済の飽和の先にある精神的な豊かさを追求する道を探さねばならない。 その道を世界に示すことができた時、日本は世界に歩むべき光を示すことができると僕は強く信じているし、そう考えたら日本の未来は決して暗いものなんかじゃない。 僕ら世代の知らぬ戦後の復興の様に、きっと日本はまた甦ることができる。



傍観者のオトナ達よ。勝手に僕らの未来を汚さないでくれないか。戦後、失った友の命の分も懸命に生き日本を甦らせた偉大なる先輩達の功績に乗っかってきただけの貴方達の言い分はもうウンザリだ。他人を批判するだけしておいて、何も行動しないなんてカッコ悪いことはもうやめようじゃないか。もうそろそろ僕はワカモノ達からオトナ達へとくくられる。けれども、僕は傍観者だらけのオトナ達の世界に足を踏み入れるつもりはない。僕が選ぶのは、未来に向かって歩む行動者の世界だ。 

震災によってやっと僕たちに何が足りないのか、何が本当に大事なのか、僕らは実感することができたんだと思う。行動しなければこの国の中で大切な命が時間とともに失われていく感覚は今まで僕らが経験し得なかったことだ。震災で失ったモノは本当に大きい。けれど、被害を受けなかった人間まで下を向いてはいけない。批判の目、既得権益、些細な体裁にとらわれて国家の再建が遅れていくことは震災の悲劇の再来を意味することになる。

忘れてはいけない。暗い日本の未来は傍観者のオトナ達が勝手に作り出した幻想で、いつだって僕らの未来は 僕ら自身の手の中にある。そして次世代の子供達の未来も、今を生きる子供達の手の中にある。僕らが次世代にするべきことは彼らに未来を押し付けることではなく、彼らが自らの足で立つその日に自らの道を選択できる様、道を切り開くこと。 

先ず僕たちが自分の歩んできた道を誇れる様、精一杯自らの足で今を歩むこと。公明正大を貫き、堂々と胸を張れるような 歩み方をすること。進むべき方向に困難がある時は臆せずに立ち向かうこと。 僕らが僕らの未来を掴んだ先に、きっと次世代へ輝ける選択肢を残すことができると僕は強く信じている。



意志ある人たちよ、今、立ち上がろう。今こそ、僕ら自身の手で僕らの未来を取り戻すのだ。


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日本人が日本を誇りに思えない現状への悔しさを、自ら現状打破へと動き出す意志を、次世代には同じ悔しい思いをさせないという決意を、そんな想いを共有できる仲間とやっと出会うことができました。

充電だけの時間は一旦終わり。これから本格的に動き出します。具体的に近日中にNPOを発足させます。このblogを読んでくれているみなさんに、これからは僕の考えだけではなく、僕たちがとっていくアクションを報告できる様に頑張ります!

2011年12月15日木曜日

Twitterが無くなることはあるのか?「サービスを選ぶ」は「会社を選ぶ」

めちゃくちゃ久しぶりの更新です。

12月15日8時現在、Twitterが調子悪いみたい。facebookと比較するとTwitterの方が不具合の頻度が多い様に思う。多分、それは運営側の能力によるもの。財務情報見てないから規模の差は確実には分かんないけれど、相当社員数・資本規模が違うと思う。運営する会社の能力が違えば、ミスや不具合の量も当然変わってくる。

そう考えると、今後半永続的に使う予定のサービスを選ぶ時はそのサービスの質だけじゃなくって、そのサービスを運営する経営者の能力も消費者は見るべきなんだと思う。googleもAppleもfacebookもtwitterも会社が潰れてしまったら使えなくなってしまう。ほんとにいいサービスだったらどこかが買い取るけど、多分買収先の機能を基に特質が収斂して、被買収先のサービスの受益者は不都合を被る事になるのだと思う。実際、昔使ってたブログの会社が事業撤退して、ブログが無くなっちゃったこともあった。

会社も含めてサービスを選ぶ目、会社が潰れたときのことも考えたバックアッププラン。規制緩和と自由が進めば進む程、「判断」と「選択」の「結果」の責任が全て自分に降り掛かってくる。

もし、googleが潰れたとしたらたぶん、今までの連絡先を全て失いgoogleを責め立てる人が出てくると思うけど、googleは僕らから一銭もお金をとってない(有料サービスも一部はあるけど)。googleから使ってくれなんて営業マンの接待を受けた事も無い。

よくよく考えてみれば、自分の「判断」でyahooでなくgoogleを「選択」しただけであり、根本の責任はgoogleというサービスとgoogleという会社を選んだ自分なのだ。「会社を選ぶ」という隠れた自分の行為がほとんどの人にとって意識されていないというのが現状なのだと思う。

サービスを選ぶ時にそのサービスを生み出す企業や経営者にも目を向けること。TPPなんかで自由化が進み、実力がない企業は淘汰されていく時代にはとても重要になるんじゃないかと思った。

なーんて。昨日、会社の戦略的パートナーの財務分析をしていて、今日は休暇で思いがけず早起きして、ちょっと時間があったのでこんな事を書いてみたりしたのでした。

2011年9月10日土曜日

9月4日Five Star Basketball Camp

NBA、今はbjリーグの解説でおなじみ、月刊バスケットボールの創刊者である島本和彦さんの主催するFive Star Basketball Campに参加してきました!
http://www.hoophysteria.com/5star/index.html

東京開催の時は毎回参加するこのキャンプ。初めて参加してから恐らく5年くらい経ったけれど、そうすると自分より頭二つ小さかった子供が自分より大きくなってたりして!自分のバスケに対する愛情や情熱の原点を再認識する事のできる大事な場所でもあるんです。

これは島本さんに企画統括を任せてもらって開催した09年夏の写真。右から3番目が浜松から来てくれている”ようぶ”(漢字わすれた!)

そのようぶが中学3年生。自分よりデカくなってた!クリニックが終わった後に大人も交えて4on4したけど、さすがにバスケはまだ負けなかったので一安心(笑)すぐに追い抜かれてボッコボコにされるんだろうなぁ。

1対1のファンダメンタルを指導しました。

1対1トーナメントの審判中

 んでもって休憩中に実践で指導!

 超ガチンコでディフェンス!何度も抜かれかけてヤバかった(笑)


っていうか最後ターンされて抜かれた!もちろんガチンコブロックして「ボボォン!」ってやってやりました。

元トヨタアルバルクの阿部理さん

ティンバーウルブスのシーズンチケットホルダーの大野さん(右)とThunderでインターンしていたMorris(左)も参加



持ち前の明るさでちびっ子の心をときほぐしつつも熱くコーチング中。

この後Morrisと1対1勝負して惨敗。。。次は勝つ!


NBAの企画を一緒にやっている鈴木さんも体を張ってコーチング。

バスケ大好き播本さん。僕は播本さんが日本一NBAを愛していると思います。ホントに。

ゴールデンエイジで日立の酒井泰滋と同期で福大大濠をベスト4に導いた田上もコーチング。


今から来年の春の開催が楽しみ!!!

2011年8月16日火曜日

NBAプロジェクト始動!アメリカ出張(3)ThunderスポンサーHertz本社訪問

Wyの計らいで全世界にレンタカー事業を展開しThunderにも協賛をするHertzの本社に行き、協賛関連の責任者であるVice Presidentに30分程度ヒアリングする機会をもらいました!




【総括】
他のアイコンがない地域こそプロメジャースポーツはその存在感を発揮し、B to Cビジネスにおいては大きなプロモーション、ブランドイメージの醸成に繋がる。その中でも特に差別化が難しく、コスト競争になりがちな業界に有効であると考えられる。アメリカでもスポンサリングの経済性の定量的説明は難しい様であり、あまり明確な回答を得ることができなかった。Vice Presidentの回答からもスポーツが人間形成に役立つという見解は、ほとんどのアメリカ人の共通認識であるという様に思われる



【インタビュー詳細】
Q. 何故Thunderにスポンサーをすることになったか
A. 強豪と差別化するためである。かなり大きな金額(具体的な数字について言及ありましたが、ここでの公開は控えます)をスポンサーしている。資源会社が子会社として空港付近のレンタカービジネスを展開しているが、彼らの資金は潤沢であり、力勝負では勝てない。ゴールの上に看板を出しているが、この前のプレイオフでは18回もテレビに映り、世界中への露出(Exposure)を獲得することができた。中央の液晶スクリーンスコアボード4面のうち2面の看板を買っているが、他の2面が大企業の為、大企業と肩を並べているというプライドを社員に醸成することにも役立っていると考えられる。自然を大事にすることをプロモートするGreen Weekの協賛枠を買っており、自然に優しいブランドイメージの醸成、CSRの観点からも大きな役割を果たしている。

Q. Thunderが来て地域は変わったか
A. 大いに変わった。みなさんもご存知の通り、オクラホマにはあまり売りと言えるものがなかった。イメージと言えばカーボーイ、馬、バイソン等、パッとするものがあまりない。Thunderがこの地域に来たことによってオクラホマという名前が世界中に知られることになったし、オクラホマに本社があることを強みにすることができる。中国にNBAが積極的に展開していることからも中国との接点も持てるかもしれない。

Q. 協賛を行う際にどのように社内を説得し、協賛結果を評価するのか
A. それがもっとも難しい点であり、何度も協賛の提案を否認されたこともあった。評価も難しく、テレビ上に写った回数や、Thunderが勝ち進んだときの高揚感等々から社員の一体感を醸成している、というような説明をしている。

Q. 日本ではスポーツから予算がカットされている。お金を出させるとしたら、スポーツのどのような社会的側面を強調するか
A. Disciplineやチームワークを学ぶ機会を若者に提供できることであり、スポーツ以上にそれらを学べるものを知らないし、それがスポーツの価値だと思う。

以下は、個人的な反省として。
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英語ということもあり、深い議論になるとなかなか伝わらない所があったものの、Wyが適時サポートをしてくれたことによって何とかなった。HertzレベルのグローバルカンパニーのVice Presidentともなればそうそうと話をできる機会がある訳ではないので、「英語力」+「アメリカのスポーツビジネスへの理解」があればもう少し深い話をきけたのに、という悔しい部分もあり。

30分という限られた時間で一般論をきいてもしようがない。価値の高い情報を引き出すには高次元でのビジネス英会話能力が必要な事、それに自分が辿り着くにはまだまだまだ努力が足りないことが分かった。英語をつかって「聞いて内容が理解できること」「日常会話ができること」「深い議論ができること」「交渉で思った通りに相手を動かすこと」それぞれの段階には大きな大きな隔たりがある。ホンキで世界に通用するビジネスパーソンを目指す上で自分にとって必要なことが、バスケを通じて実感・経験できたのは個人的にも大きな収穫だった様に思う。

時系列が前後しますが、次回はThunder Officeの訪問の様子をレポートします!


2011年8月8日月曜日

NBAプロジェクト始動!アメリカ出張(2)ThunderパートナーRadio Station訪問

3日間のオクラホマの旅はてんこ盛りだったので数回に分けてレポートを書きたいと思います。

とりあえず以下がスケジュールで、今回は1のラジオ局訪問をお届けします。

1日目
Los AngelsからOKCへ。ThunderのCommunity RelationのマネージャーのWyの旦那さんのFredric(a.k.a Coach Passion)と合流、そのままWyの自宅へ

2日目
1.Thunderのメディアパートナーであるラジオ曲のプログラムマネージャーを訪問
2. Thunderのオフィス訪問
3. Thunderのチームショップで買い物
4.ダウンタウンで食事とその際にお店のマネージャーにインタビュー
5. thunderのスポンサーのHertzのVice presidentにインタビュー
6. Fredricのコーチしているチームの試合を観戦
7. Fredricのパーソナルコーチングを見学

3日目
8 Fredric, Wyの家族と一緒に映画鑑賞
9. Shown Kempの奥さんに電話して日本に来て欲しいことを説明
10. Fredricのコーチしているチームの試合を観戦
11. FredricとWyにプロジェクトについてのプレゼンテーション
12. WyへのNBAに関する質問
13. FredricとWyのインタビューを撮影

1.Thunderのメディアパートナーであるラジオ曲のプログラムマネージャーにインタビュー

Fredricの粋な計らいで、Western Styleのスポンサーシップやパートナーシップの考え方、コンセプトを知ってほしいということで、Thunderとかかわりのある企業の人たちと30分程度インタビューの時間をもらえることに。

2日目の一発目は、ラジオ局のPerry Broadcasting Companyを訪問し、プログラムマネージャーに3インタビュー。ラジオは、ほとんどのビジネスパーソンが車で通勤するアメリカ社会において大きな影響力を持っており、地域への情報発信として欠かせない存在。



【総括】
Thunderの存在は他の観光名称や特徴があまりないオクラホマにおいてはメディアにとって極めてポジティブな要素であり、Thunderが来たことが多大に良いインパクトを与えているのは疑う余地がなかった。ただし、NBAのマーケットが巨大であり、国際的にも放送される程のプレゼンスを持っているからこそ経済性も社会性も強いインパクトをもたらしたのであって日本バスケに単純に置き換えられるものではない。アメリカは抱える社会問題(本を読めない子供がたくさん存在するといった教育上の必要性、多様性から生じるコミュニティの分離と対立)に対してスポーツを通じてうまくソリューションを提供できているからアリーナの再開発等々の税金が絡んだ公共事業も動いていることも見逃せない事実である。

このインタビューからは、新規クラブチームが事業を拡大していくには地方に有力なメディアプレゼンスの拡大をすること、市民からの支援を得ながら効果的に展開するは地域特有の問題を特定、分析し、その解決に取り組むことが重要である事が考察として挙げられる。



【インタビュー詳細】
質問1
Q. Thunderとパートナーシップを組んだ理由は
A. 音楽を多く取り扱っているが、Thunderはアーティストにとって大きなメディア露出のチャンスとなる。音楽とプロスポーツビのジネスプロモーションの仕方は”人”が中心のビジネスのために大きな類似性があり、音楽の場合、ミュージシャンが販売の際にサイン会をしたり、クラブイベントを開催したりと顧客とのコミュニケーションが販売に大きく影響する。顧客との現実接点を持つThunderはコミュニケーションのVehicle(媒体)として非常に役に立つ。

質問2
Q. Thunderが来て街は変わったと思うか
A. 言うまでもなく大きく変わった。経済的にもThunderが来たおかげで都市部の再開発が大きく進んでいるし、社会性の面でもThunderの選手が読書プログラムをしたり、コミュニティイベントを開催したりとコミュニティに大きな貢献をしている。

質問3
Q. 協賛をするときの予算決めや結果の評価はどのようにしているのか
A. 私の場合はプログラムマネージャーの為に予算決めをするというよりは、プロモーションの依頼があったときに予算をもらい、その中でどのように実行するかという役割を主に担っている。例えばナイキがシューズのプロモーションを依頼してくる際はナイキが全額費用を負担してくれる為、うちの会社が支出をすることはない。ナイキの目的と予算に合わせ、そこでThunderの選手とタイアップすることによって効果を高めたりしている。

質問4
Q: プロモーションの設計をするときに意識していることは何か。フレームワークなどはあるか。
A. クライアントの要望による為、これだと一言でいうことはできないが、例えばナイキの例で言えば Pre-exposure(先行露出)とExclusiveness(排他性)を考慮し、Thunderの選手をうまく絡めることによってプロモーション効果を高めている。新しいシューズを販売に先行してThunderの選手に履いてもらい、ラジオでもそのことを積極的に宣伝する。オクラホマ州のあるショップでのみ先行販売を開始し、顧客の購買意欲を高める、等。

質問5
Q.スポーツはアメリカ社会にとってどんな具体的な機能を持っていると思うか
A. 一つは個人レベルで言えばDiscipline(しつけ、自己統制)を学ぶところであるのに加えて、チームで何かを成し遂げるということを知る素晴らしい機会だと思う。加えて、スポーツを頑張れば名門大学でスカラシップを取れるというような教育との接点も見逃せない。社会レベルで言えばスポーツはSocial Outlet(外部社会との接点)であるということだ。例えば、アメリカではHome Schoolといって子供を学校に通わせずに両親が教育することもできる。その場合、Social Outletを持たないと子供は完全に社会から孤立してしまうが、スポーツでクラブチームなどに参加すれば社会からの孤立化を防ぐことができる。


Fredricが日本式の挨拶を撮りたいといってきかないので、マネージャーさんにもお付き合い頂きました(笑)

ラジオ局の中を見学!


次回はThunderのオフィス訪問をレポートします。休日出勤していた元NBA選手とも遭遇!