2010年12月31日金曜日

限りある時間の中で

限りある時間の中で、終わりある人生の中で僕は何を遺せるだろう。死ぬことを選ぶことは誰でもできる、でも生きる時間を選ぶことは誰もできない。そんな人生の中、明日自分が死ぬこととなっても、胸を張って僕は次世代に何か価値を残すことができた、そう言えるだろうか。そんなことを年の瀬に想っている。

色々なことがあった。自分の仕事のできなさに打ちひしがれ、逃げたくて会社を心のそこから辞めたいと思った。学生時代に命を懸けて守ってきた、共に歩んできた組織が無くなってしまいそうになった。大事な人を傷つけ、仲間を失いそうになった。心の底から好きだと思える人と出会って、でもその想いは届かなかった。仕事では大きな難題が発生し、挫けそうになった。失敗や怒られることばかりだったけれど、今思うとどれも自分にとって学びと成長の連続だったように思う。

とりあえずこうして年の瀬を幸せな気持ちで迎えられるのには、多くの支えがあったからだ。

会社を辞めたいと思ったとき、普段は僕の人生に全く介入しない父が僕を呼び出して飲みながらこういった。「会社を辞めるのは構わない。でも、今の会社以上にお前の夢を現実化するのに近い会社がどこにある。逃げても同じだ。せめて自分のアイデアを全力でぶつけてから辞めて来い。そうでなければ一生後悔するぞ。」僕は夢の達成と程遠い自分と向き合うのが怖くて、逃げたかっただけだった。

仲間を傷つけていながら、突っ走って周りが見えなかったとき、僕が心から信頼する後輩が言ってくれた。「あなたはなぜ周りを傷つけていることに気がつかないのか。彼らの想いに、彼らの気持ちにもっと耳を傾けてくれ。そして彼らが必要としている言葉をかけてあげてくれ。誰も今のあなたにはついていけない。」仲間のためだと想って全力で走っていたことが、害でしかなかった。それを受け入れるのは辛く、苦しく、涙が止まらなかったけれど、友のおかげでもっと大きな不幸を味わわずに済んだ。



ずっと、僕は今の会社にいる価値がないと思っていた。もらっている給料以上の価値を生み出している自信など全くなかった。会社にとって損失、お荷物でしかない。それは凄く辛く、僕の生きている意味までも否定するものだった。

そんな時、自分の心に言い聞かせるのは「周りと比較するのはやめよう。昨日よりも少しでも成長できたなら、自分を褒めてあげよう」ということだった。起きるほうが辛くて12時間以上寝ていた休日も、少しでも本を読んだ。自己啓発、金融、会計、ファイナンス、脳科学、経済、話術、たぶんこの2年で読んだのは100冊以上。でも、覚えているのは一冊一行あればいいほうで、仕事になったら忘れてしまっていた。学んだことを実践できない自分に嫌悪感を抱く毎日。怖かった。勉強しても勉強しても、きっと自分は仕事ができるようにはならない。自分の夢に敗れた負け犬として生きていくのが、凄く怖かった。

でも、あるとき、点が線になり、線が面になり、そして面が立体になる瞬間があった。突然、仕事がうまく回り始めた。11行しか覚えていなくても、100冊も本を読み、それに経験が伴えば、安い本くらいにはなるものだ。

そこから、調子に乗ったのもあって、色々な失敗をした。たくさんの人を傷つけてしまった。でも、心の底から僕のことを想っていてくれる人の支えがあって、全てを失うことなく、今、なんとか幸せな自分でいられる。



始まったときは終わりのことなんか想像できなかった2010年。それもあと数時間で終わろうとしている。きっと、僕の人生もこんなふうに終わりを告げるのだろう。

いつ死んだとしても、納得できる人生を歩んでいたい。そして、あわよくば、僕が生きたことが他の人にとってマイナスであるよりはプラスであってほしい。少なくとも今、この瞬間に核兵器が日本に落とされて、朽ち果てることになっても自分の人生に後悔はしないだろう。そう思えることがどれだけ幸せなことか。

次の年も、ひとつずつ前へ、いつの時も自分の弱さや小ささから目を背けず、等身大の自分と向き合っていたい。2010年の始めに立てたテーマ「等身大」と「Small Steps」。とりあえず達成できたかな。

僕を支えてくれた全ての人たちに、本当にありがとう。自分が小さくて、小さくて、悔しいけれど、迷惑をたくさんたくさんかけて不甲斐ないけれど、一日でも早く恩を返せるように、僕は来年も一生懸命生きていきます。

来年もどうぞ、どうぞよろしくお願い致します!


2010年12月5日日曜日

会社の利益か、社会の利益か~エージェンシー理論とスチュワードシップ理論~(2)


前回の投稿の続きです。

4年前の文章ですが、自分の軸となる想いが変わっていない事が分かりました。ビジネスというフィールドからアプローチする上で、僕が大事だと思う事のほとんどが、この文章に盛り込まれています。



(参考図書)
    

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スチュワードシップ理論では、企業の達成こそが焦点であり、企業と株主の理念の一致が前提なので、非倫理的な行動が発生することはエージェンシー理論よりは少ないと思われます。ここでのポイントは投資家へしっかりと企業の存在目的を伝えると共に、両者の利害を常に一致させるのがポイントとなります。その一方で、資産を拡大させようとすることに焦点を当てた大資産家からの投資はエージェンシー理論よりは望めず、企業を拡大化し、収益を増やしていく勢いは弱いと思われます。また、収益以外の何をもって、企業の達成を図るのかは非常に大きな問題です。

スチュワードシップ理論がより優れた理論に見えるかもしれませんが、お金を儲けようとする動機は社会を突き動かす大きな要因として存在することを忘れてはいけません。理念はものすごく素晴らしく、やっていることは誰から見ても善良な事業、しかしながら、いつまでも月20万円くらいの給料。理念も悪くないし、やっていることも別に倫理に反しているわけではないくらいの企業だが、月収100万円。どちらを取るかは人それぞれですが、少なくともどちらを取るか心の中で揺れるのが人間で、これが現実です。また企業は社会の一部であるために、生み出した利益を社会に還元すべきだ、また存在そのものが社会に貢献するものであるべきだ、という考えもあるかと思います。しかしながら、どうやって社会に貢献していることを図るのかが問題になります。何が人を幸福にして、何が人を不幸にするのか、それは非常にあいまいな問題です。依然として収益の大きさが企業を評価する上での一番の尺度とされているのは、一番数字に表しやすく手っ取り早い方法であると共に、社会に貢献しているかどうかを測る尺度がいまいち発展していないことに起因しています。

要は両方の理論とも一長一短であるということです。両方の理論に共通して言えるのは、経営者が両理論の長所、短所を踏まえながら、正しい理念を持って経営をすることが重要だということです。本当に優秀な経営者は、社会に貢献しなければ、そのうち顧客に見放され、いつかは企業として成立しなくなること、またどんなに社会貢献してもお金がなければやっていけないことを心得ています。また社会に対して貢献している企業が、もっともお金を稼げるような制度、社会的プレッシャーを作ることも重要です。そのためには社会に貢献している度合いを測るような有効なツールを発明すること、社会貢献活動の報告に関する制度の整備などがあげられます。また私たち自身が非倫理的な方法でお金を稼いでいる企業の商品を買うのを辞めて、少し高値でも素晴らしいことをしている企業の商品を買うといったような姿勢、またそういったことを教育として後世に伝えていくことが重要になると思います。

なぜこのような説明を長々としたかというと、このビジネスの視点から、スポーツの分野に焦点を絞っているだけでは見えてこないことがあるということ、さらに日本のスポーツは社会的な重要性を保ちつつも、お金をしっかりと稼いでいくことが必要なのだということを強調したかったからです。スポーツビジネスという分野が注目され始め、ビジネスの観点がどんどんと日本スポーツ界に流入してくる中、ビジネス化が加速するとどのような状況が起こりうるのか、それを前もって学び、同じ過ちを繰り返さないようにするのは非常に重要です。スポーツの公共性は非常に高いがために、スポーツが一部の利益に利用されるような間違った方向に行かないよう、幅広い視野を持ち続けるのは将来のスポーツ界のリーダーにとっては非常に重要な視点であると思っています。


2010年12月3日金曜日

会社の利益か、社会の利益か~エージェンシー理論とスチュワードシップ理論~(1)


昔、HOOPHYSTERIAに載せて頂いていた記事を載せます。大学3年生の終わりに休学して1年間留学していた時に書いたので、普通であれば大学4年生の時期。自分はビジネスの専門ではありませんでしたが、当時は当時で一生懸命勉強していたんだなぁ、と我ながら関心(笑)今よりも全然知識量が無い中書いていますが、それほどロジックがおかしな点は無いと思います。2回にわけてお届けします。少し訂正が必要な部分は赤字で補足してあります。
(参考図書)
    
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インターンシップも始まってから1ヶ月がたとうとしています。インターンということもあり、アシスタント的な仕事、悪く言えば雑用的な仕事が多いのも確かですが、全部英語なので、雑用とはいえ、かなり英語の勉強にもなっています。さらには現場を直接この目で見られることはかなり大きく、毎日が勉強の日々です。3月の初旬にインターンが終わるのですが、あっという間に時間が過ぎてしまう気がします。

連載の最初のほうで、お金を生み出すことについての姿勢の違いについて日米比較をしました。(順序が前後しますが、先にこれを読んでも特に問題は無いので、後でこれについてはアップします)今回はややスポーツという話から離れますが、もっと踏み込んでビジネスの始点からその理念の根本は何なのかについてを説明したいと思います。ビジネスという概念が注目されスポーツに取り入れられる中、経営の根本的な考え方を知るのはスポーツの将来を考える上で非常に重要だと考えるからです。

アメリカと日本では経営に関し、コンセプトに大きな違いがあります。分かりやすくするためにここで株式会社の仕組みを簡単におさらいした後、エージェンシー理論、スチュワードシップ理論を紹介したいと思います。

まずは株式会社について説明します。世界史で習ったかもしれませんが、世界最初の株式会社は東インド会社だといわれています。17世紀始め香辛料が破格の値段であった時代、貿易で香辛料を輸入すればものすごい儲けが得られたものの、そのために大きな費用が必要でした。大きな船、大量の乗務員、長旅に耐えうる食料、などなどです。しかし船が海賊に合って破壊される、天災にあって沈没するなど、航海には大きなリスクを伴いました。成功したら大儲け、しかし失敗したら大損。当時貿易はギャンブルのようなものでした。そこで発明されたのが、株式です。東インド会社がお金持ちからお金を集めて回ります。「航海にはお金がかかるんです。もし貿易に成功したら、何倍にしてでもお金を返します。だからうちの会社を投資してください。失敗したら痛みわけになりますが、うちの会社は成功率のほうが高いんですよ、信じてください!」というような原理です。逆に伝統的な会社形態の有限会社(20065月の会社法の適用で、有限会社は株式会社の一部となることなりました)は、基本的に自分の手元の資金で経営をやりくりする企業のことを表していました。そのため事業の大きさは基本的に株式会社よりも小さいことになります。

簡単にまとめると、お金儲けできる規模の大きなことをするには大量のお金が必要。そういう事業は儲けも高いがリスクも高い。億万長者か一文無しの二者択一じゃあ一文無しになるのが怖くてやってられない。だから儲けもリスクもみんなで分け合おう。それが株式の基本的な概念です。

ここで理論が二つに分かれます。投資家(株主)がお金を払っているのだから、会社は株主に対してできるだけお金を返せるように努力しなければならない。これがエージェンシー理論です(ちなみにAgencyとは日本語で仲介、代理という意味です)。パワーは株主が持っていて、会社は株主から預かったお金をどうやりくりして、できるだけ増やしてお金を返す(配当)かが最大の焦点になります。(実際は配当だけでなく、値段が上がったあとに株式を売却する事による売却益も入ります)小難しく言うと、企業は株主の利益を最大化するために存在している、というのがエージェンシー理論で、アメリカの多くの企業がこの理念でもって動いています。だからアメリカの講義では「利益を最大化するのが経営だ!」と繰り返し、繰り返し、キーワードとして用いられます。

その一方で、企業が事業を達成するために、株主から資金を募っているのだとするのがスチュワードシップ理論です(Stewardshipとは経営、管理という意味です)。「私たちが達成したいことが第一です。達成にはお金が必要なんです。それに共感してくれて、お金を投資してくれたなら、もちろんお金を増やして返します。」これがスチュワードシップ理論の主な考えです。日本企業ではこの発想が強いといわれています。

エージェンシー理論では、株主のお金を儲けようという動機が、会社を突き動かすことになります。お金が儲けられる企業には投資化が積極的に投資し、企業はどんどんと大きくなり、大きな事業をし、また利益を得、投資をさらに得るというような循環をします。収益をより大きくしていくにはこの理論は有効に働くと思われます。しかしながら、株主の利益と、企業の利益が相容れないときに問題が発生します。たとえば株主がお金を儲けるためだけに多額の投資をしていて、これから企業が収益の低いがより理念に沿った事業を進めたいとします。しかしこの理論下では株主の意向を最優先しなければならないため、もし株主に、「そんな意味のないことをしたら株を全部売るぞ!」といわれたら、事業をあきらめるか、その優先順位を下げねばなりません。(実際は株を売られても、会社の資産残高には影響しません。株価の値下がりによって資金調達が難しくなったり、株主総会で意思決定を否決されたりする可能性があります)もう一つは株主から投資を得ようと、経営者が収益や株価の拡大だけを目的とした非倫理的な行動に出ることがあります。アメリカの超有名企業として知られていたエンロンのケースがまさにそれで、企業が社会一般に公開する報告書に収益を水増しして記載し、それを信じた株主達が投資を加速させました。その結果、莫大な資金がエンロンに集まったものの、正当な配当を返せるだけの実態が伴わず、経済に深刻な経済的なダメージを与えて倒産しました。多くの人たちが大量の資産を失ったといわれています。

続く
(次回投稿)http://hiro-tanaka-19840522.blogspot.com/2010/12/2.html

2010年11月29日月曜日

僕がブログとTwitterをする理由

ブログやTwitterを本格的に初めて、大体2ヶ月。色々な人から、色々な意見を頂いたので、一旦ここで整理しておきたいと思います。以下に整理した事も、決して確定したことではなく、色々な人の意見を踏まえて変化させて行く予定です。どんどん意見を下さい!

直接、間接的に意見を下さり、学びの機会を提供して下さった全ての人に、心から感謝します。

【目的】
・より多くの人の気持ちや意見を交換し、一緒に考え、時には実際に一緒に活動することで、日本バスケ界の発展に寄与する。
・新たな視点を獲得したり、気づきを得るのに有益だと思われる情報を発信/再発信する。
・これから様々な事業を起こして行く上での仮説を実行前に明示し、筆者個人の心の葛藤も含めプロセスをタイムリーに書き綴って行くことで事後に仮説の検証ができるようにし、次世代に経験や価値を引き継ぐ。

【主な対象】
・趣向性:バスケ(スポーツ)が好きな人/スポーツビジネスに興味がある人/総合商社に興味がある人
・志向性:何か自分で成し遂げたいと思っている人/今の社会の状況に強い問題意識を持っている人
・年齢:高校生/大学生/若手社会人
・地域:日本全国

---------僕の行動は以上の情報で99%くらい説明がつきます。以下は僕が何を考えているかの詳細なので、詳細に興味のある方だけお読み下さい。--------

【ブログとTwitterの使い分け】(いつかマトリックスを作って、適切な活用例を含め整理します、てか誰か手伝って!!)
・前提となるブログとTwitterの違いに対する僕の理解→情報の流動性がTwitterの方が高い
・情報の流動性の高低に対する、Twitter視点から見たメリット、デメリット
-広がり:共有のスピードが早い。予想しなかった人にも情報が届くことがある。⇔情報の提供先のコントロールが難しい。
-情報量:情報量が少なく、気軽に発信できる。読み手も気軽に読める。⇔情報量が少ないため体系化したり、詳しく解説したりするのが難しい。
-読み手の情報に対する能動性:想像もしなかった価値ある情報が飛び込んでくる事がある⇔情報の質が玉石混合であるため、有用な情報に意図してアクセスする事が難しい。読みたくない様な内容も流れ込んでくる事がある。
-想定される成果:想像し得なかった成果が出る可能性がある。⇔成果のコントロールが難しく、また想像し得なかった損失が発生することがある。

【情報発信をする上で気をつけていること】(多分漏れ・重複がありますが散発的に書きます。あとで整理します。)
・他人を絶対に非難・批判しない。何か社会的な問題が発生している場合は仕組みの問題を分析し、建設的な批判や意見を書く。批判していいのは自分に対してだけ。
・嘘や虚栄心を捨て、事実をありのままに、考えを堂々と伝える。
・派閥に属さず、堂々と意見をいう。
・どんなことも必ず自分の言葉に置き換える
・年齢や職業、地位といった色眼鏡で発言を見ない。正しいものは誰が言おうと正しい。発言の内容自体に価値を見いだす。
・一旦書いたことについては責任を取る。誤字脱字以外は基本的に修正しない。間違ったらちゃんと失敗を認め、謝罪する。
・Web上でも人と人とのコミュニケーションであることを忘れず、礼儀やマナーを大事にする。
・個人との付き合いに於いて対面のコミニュケーションに勝るものはないことを常に忘れない。
・たとえ感情的な中傷を受けても、何がその人をそう発言させているか考えることから逃げず、批判や意見を学びにする姿勢を貫く。
・他人が言ったことを再発信するときは、誰がオリジナルの発信者か明示し、その内容を自分で編集せず、そのまま伝える。(これは受け売りです。このアイデアを実践している人から許可を得たら、その人の名前をここに書きます。)
・多様な価値観や意見を認め、受け入れる。ただし、明らかに間違った事実を発信しているのを発見した場合は徹底的に議論し、事実かどうか確認する。
・時々わざと専門用語を使い、ん、分からない何だろう、調べてみよう、という瞬間を作る(議論する為には優しい言葉遣いだけでは限界があり解説に留まってしまうため、概念化して話す際に専門用語が必要な時があるため。いずれ、僕のブログに登場する専門用語の索引を作りたいと思っています)。

【ブログやTwitterをする上で学んだこと】(まだ整理しきれていないので、これから追加があると思います)
・活動を通じて
-連続性をもって発言すると、リツイートしてもらえる可能性が高い。
-自分が一方的に意見をいうよりも、意見を聞く姿勢の方が読み手とのコミュニケーションを促進し、それがクリエイティブな意見交換を生み、結果自分が得るものも大きいことが多い。
-小手先のマーケティングに走るのでは無く、フォロワーの方々一人一人と誠心誠意付き合うことによって、そのフォロワーの方々が自分の想いを効果的に伝達してくれる。

・意見や実際にお会いした人とのコメントを通じて
-既に書いてある情報をそのまま流したり、自分に少しの専門性しか無い領域に関する意見を断定的にいうよりも、実体験を通じて学んだことや、学びたいことを書いたほうが、自分にとっても、読み手にとっても世界が広がる。
-株の話し等、実際に経済的行動に影響を与えてしまうような内容(僕の言う事なんかほとんど影響ないとは思いますが)を不用意に発言することは控え、株などから「学んだこと」を発信することに注力する(これはある人から間接的に意見を伺いました。ご指摘頂いた事に本当に御礼を言いたいです。)。


これからも皆さんと価値あるコミュニケーションをとって行く為にも、日々精進します!



2010年11月26日金曜日

来年の夏、現役NBA選手が日本でクリニック?

ソニックス時代の上司からこんなメールがきました。(今はオクラホマでマネージャー)

Hiro--We would love to travel to Japan in the future. My husband runs his own basketball clinics now and does personal basketball training here in Oklahoma City. He knows NBA players who would be willing to travel to Japan with him to do some camps and clinics if we could put a plan together and have sponsorship.


そしてこの後、彼女の旦那さんからこんなメールが来ました。


Hiro, my good friend how are you i see you steal love basketball. I still remember your dreams for basketball coming to Japan we need to talk about a plan to make it happen i know so nba player that would love to come to Japan ........


そして、昨日の真夜中、こんなメールを返しました。


Hi! Fredrick!

Of course! I really love basketball!! To get knowledge and experiences to develop Japanese basketball, I work in my company. Moreover, my all life is for Japanese basketball, which brings me up and gives me happiness inside my community.

I hear that Taishi Ito who played in Montrose Christian School and now is playing the pro-league in Japan is the friend of Kevin Durant.

My company is the most poplar global investment company for the students in Japan, so it is good story that the business man (me, Hiro) who work for the biggest invest company in Japan meets NBA manager took care of me again and support each other for giving dream to children, incapable or economically-challenged people over the border.

Anyway, there may be good stories to invite Oklahoma city players in Japan and I'm really confident to get good sponsors as long as there is deep philosophy and plan is well prepared.

If you guys come to Japan, it doesn't have to limit to basketball field. Wy might be able to try inspirational speech going around school. I think this might have bigger social impact for Japan.



Thanks,

Hiro



今、返信待ちです。ちょっと自分の職業のアピールの部分がヤラしい部分がありますが、そこは勘弁して下さい。


クリニック、来年の夏あたり、できる、気がしませんか?いける、気がしませんか?


現役NBA選手が日本でクリニック、もしできるとしたら。どうやったら社会的インパクトの高い企画にできるかTwitterでみんなで考えたいと思います。このブログへのコメントでもいいです。意見をください。もしできなかったとしても、この議論が未来の宝になるはず。


ハッシュタグ #nbajap で議論してます。皆さん参加して下さいっ!

2010年11月14日日曜日

情熱からの解放

突然の友人の予定のキャンセルで、久しぶりに何の予定もない休日。仕事もうまく回り始め、休日もかなりアクティブになったここ約3ヶ月間。一瞬一瞬がもったいなくて、仕事を頑張るのはもちろん、ネットワーク作りと思って常に人に会って、魅力的な人になる為と思って遊ぶときはとことん遊んで。朝の5時半におきて、夜中の3時まで遊んで友人の家に泊り、始発で帰って出社なんて日が続いていた。

昨日もハーバードでMBAを取ったアメリカ人と話をする中で、努力次第で世界を相手に戦えるビジネスパーソンになれるという確かな手ごたえを掴んで、心は燃え上がっていた。

そんな中、思い掛けず訪れた休日。何もない、誰との約束もない、全てその瞬間瞬間の気分で何をしようか決める。偶然にも予定の空いていた仲間たちと時間を過ごす。そんな一日が、なぜだか3ヶ月の間で、むしろ今までで一番幸せだった。


ふと、思った。なぜ僕は働くのだろう。

夢の為?学生の頃に描いていた一番でっかい夢は現実味を帯び、目標になった。
じゃあ目標の為?確かにそうだ。目標が僕を突き動かし、困難に直面したとき、前に進む勇気を与えてくれる。

じゃあ、人生をかけて頑張って、仮に目標を達成したら僕の人生には何が残るのだろう。

何の為に生きるのか。


頭では信念を貫き、目標を達成する為だと言い聞かせてきた。でもきっと僕の心は信念や目標の為に生きているのではない。きっと心は、信念を貫き目標を達成した後の自由を求めている。

揺るがない信念と確たる目標が一つになった時、困難に立ち向かう勇気と爆発的な心のエネルギーを与えてくれる。信念を唱え、目標を高らかに宣言する事によってさらにその力は強まっていく。しかし、それと同時に信念と目標は自分を縛り付け、自らの言葉に従わねばという義務感がうまれる。

その義務感すら今日の今日まで楽しんできた。でも、今日、この一日が一番幸せだと感じてしまった時、何が何だか分からなくなってしまった。涙が溢れて止まらなかった。

バスケが大好きで、僕を育ててくれた日本のバスケの為に生きていきたい。その言葉に嘘偽りはない。膝を手術して歩くのすらままならなくなってしまった時、愛するバスケが目の前から消え去り空っぽになってしまった時、バスケを心の底から呪った。バスケにほとんど人生を費やしてきた僕から、バスケ無しでは生きていけない僕から、なぜバスケは逃げて行こうとするのか。バスケに出会わなければ、もっと楽な人生を過ごせていたはずだと心の底から思った。でも、どう憎んでも呪っても結局バスケを嫌いになる事などできなかった。


バスケの無い世界を生きることができるとしたら、もう一度人生をやりなおせるとしたら、どう生きようか。



大学ではテニスサークルに入って、気になる女の子と日が暮れるまでラリーしよう。夏には海の家でバイトして、一夏の恋にときめこう。限界まで筋トレと練習しまくってホームランが打てるかチャレンジしよう。ディズニーランドでキャストをやって、子供達を最高の笑顔にしよう。音楽教室を開いて自分の好きな歌をたくさん子供達に教えよう。日本中のJazzバーにいって素敵なJazzバンドを探しに行って、どうだ日本のJazzも凄いだろと友達に自慢しよう。ホルモン焼きをめぐり巡って、日本一のグルメ本を出版しよう。海外青年協力隊に入って、貧しい人を助けに行こう。ヒッチハイクで世界を回り、お金がなくなったらそこで稼いで、ずっと旅しよう。世界の山々に登って、てっぺんでオカリナを吹こう。彼女をバイクの後ろに乗せて、北米の西海岸を縦断しよう。ずっとずーっと、大好きな人の隣にいよう。信念だの目標だの偉そうなことは言わず、その瞬間にやりたいことをして生きていこう。そこにバスケがなくても、どれを選んだってどんなに自由で、どんなに素敵な人生だろう。

僕が信念と目標の為に生きる限り、こんな夢は叶わない。でも、もう戻れない。

バスケへの情熱に共鳴して今まで助けてくれた人達、今の自分を好きだと言ってくれる人達、僕の描く未来を応援してくれている人達。その人達の期待を裏切ることが何よりも辛いと思ってしまう今、他の生き方は僕にはもう出来ない。ある人はお前になんか誰も期待していないと言うだろう。でも、26年間バスケのあるところへ全力で走ってきた僕の心の向きを変えることは、もうできないのだ。


僕が本当に自由になれる日、それは今掲げる目標が達成された時。スラムダンクを超えるバスケが現実化した時。あの日あの人との約束、達成の為のTo do、あるべき自分の姿で居続けることのプレッシャー、情熱が生み出す全ての束縛から解放され、もう一つの人生が始まる日。目標が達成される確証なんてない。もしかしたら死ぬことによって初めて自由になるのかもしれない。でも、自由になる日の喜びを想像しながら、僕は生きていたいと心の底から思ってしまった。


バスケへの情熱だけを拠りどころとしていた僕。少しだけ、大きな気持ちで物事を捉えられるようになった気がした。


2010年11月5日金曜日

これから書きたいことリスト

これからブログに掲載予定のリストを書きます!

コメント・メール等で御意見くだされば、優先的にその記事を書きますっ!
bloghirotanaka@googlegroups.com

【バスケットボール・スポーツ関連】
スポーツ選手の現在価値(2)
企業から見た球団のリスク&リターン -B to Bの経済合理的な機関投資家がクラブチームに投資しない理由-
クラブチームにおける経営計画書フォーマットの提案(うちの会社の子会社の経営計画書を参考にしながら)
クラブチームの財務諸表と資本政策
財務諸表から見るクラブチームの事業特性とリスク
連結納税グループとリーグ経営
クリエイティブコモンズとスポーツWEBコンテンツ
NBAフルタイムインターン攻略法
松本市潜入レポート -世界バレーに見る主幹事企業と地域のコミュニケーションの実態-
アメリカバスケを支える真の情熱とは -ボランティアから見る日米格差-
大学スポーツの価値 -高校から直接プロ入りを日本でも廃止せよ-
NBAネッツの元CEO、ジョン スポールストラ氏講演参加レポート
スポーツ選手支援ファンドとポートフォリオ
スポーツは国境を超える -世界バレーでタイ人とつながり合えた経験を通じて-

【総合商社・その他ビジネス関連】
トレーディングから事業投資へ、その実態と展望
リーマンショックで何故総合商社は直撃をくらわなかったか -中長期関係構築によるビジネス展開とリスク管理-
総合商社の強みとは -書評が書く総合商社と内部からみた総合商社のギャップ-
国際会計基準(IFRS)導入、メリットと実務上の限界
クラウドコンピューティングの可能性とリスク
水ビジネスの可能性と展望
商社パーソン的交渉術
漫画・ゲームコンテンツビジネスの展望 -クリエイティブコンテンツで世界のてっぺんを獲れ-
円高の功罪 -強い通貨・弱い通過、自動調整システムの基本的構造-
事業の失敗と風評被害 -投資家の行動原理と行動経済学-
TPPと日本の農業 -自由資本主義は必ず経済を最適に導くのか-
総合商社内定獲得法

【ソーシャル・アカデミック関連】
ソーシャルキャピタルとは
ソーシャルキャピタルとスポーツ
地域コンシェルジェと経済効果
ソーシャルベンチャーの現状と課題
NPO法人カタリバ参加レポート
ボランティアの価値を定量化する
コミュニティ滅失の反動  -Reverse effect of communities-
ソーシャルネットワーキングの時代

【出合い・人物紹介】(ちなみに御本人に案文を確認して頂いてから公開いたしますので、御心配なく)
金子 郁容さん(日本のソーシャルキャピタル提唱の先駆者。SFCの教授。何度かお話させて頂いたことも)
島本 和彦さん(なんでも、楽しくトライしよう。Five Star Campに懸ける想い)
梅田 望夫さん(ウェブ進化論の著者。ベンチャーの本質を書く)
宮地 陽子さん(一回シアトル時代のブログで書きましたが、もう一回)
ジュン安永さん(キミは誰も通った誰も通ったことの無い道を行こうとしている。頂いた温かいお言葉)
東頭 俊典さん(日本代表アシスタントコーチ。世界に通用するバスケットボールチームまでの道のり)
志村 雄彦さん(僕がバスケを支える人になりたいと心の底から想い、勇気をもらった一言)
石田 剛規さん(元スポーツアスリートとしてどんな道を切り開いていくのか)
森岡 浩志さん(NBAでインターンシップ中、日本で交わした熱き誓い)
岡田 優介さん(日本代表でありつつ公認会計士を目指す想い)
竹内 公輔さん(学生の頃から共有していた想い)
酒井 泰滋さん(しなやかさの中に潜む強い情熱)
中山 明日実さん(アメリカでキャプテンとしてチームを優勝に導いたコミュニケーションと笑顔の力)
SMRGの同志(自分がスポーツに関わるきっかけをくれた、全ての原点となる先輩二人と同期一人について)

【自己研鑽・自己啓発関連】
希望の功罪
職人とゼネラリスト
経済的制約からの解放 -マネーに操られず、マネーを自分の人生を豊かにするために使い、逆に支配するためには-
本質を見極めるとは(ルールがやたら多い会計を勉強する課程で学んだこと)
短期海外留学ガイドブック

【その他】
中東旅行 ヨルダン・シリア編
中東旅行 トルコ編
Five Star Campサポートメンバー募集要項
バスケ関連プロジェクトサポートメンバー募集要項
本ブログの取扱い説明書

あー、書きたいことが一杯で時間がかかりそう。。。