2010年10月3日日曜日

日本のバスケットが世界一になる日(1)

アメリカに留学中(4年前・・・?)島本和彦さんが主催する、HOOP HYSTERIAの会報誌に記事を書かせてもらっていたのですが、ちょっと最近振り返ってみました。

そしたら、今も昔も根本の考えは変わっていないことが分かって、うれしかったのです!

過去、HYSTERIAに投稿していた記事を、このブログでも公開していこうかなーと思ってます(明らかな手抜き)。

最終回の記事が、一番想いが詰まってるので、まず最終回を2回に分けてお届けします!アメリカに対する批判的な視点が多く入っていますが、あくまで一般論であり、そうでないアメリカ人も沢山いること、ご了承の上読んで頂けるとありがたいです。
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タイトル:どこがチガウの?ホントに違うの?日米バスケ比較最終回(10)
日本の美徳~日本のバスケが世界一になる日~

シアトルスーパーソニックスでのインターンを終え、夢のようなアメリカ生活から日本に終に帰ってきました。今後も記事を書かせていただくつもりですが日米比較に限定した記事は今回で最終回にしたいと思います。

締めくくりとして、日本のバスケットの美徳について書きたいと思います。

NBAに憧れ、NBAの選手にあこがれていた小、中学校時代。次第に自分のプレーヤーとしての限界と現実を知り、漠然と日本のバスケットボールとNBAの架け橋になれたらと思っていた高校時代、そして大学初期。その頃は夢にも思わなかったNBAのチーム、シアトルスーパーソニックスでの3ヶ月間、最高の時間をすごしてきました。NBAで働く、それは僕にとって現実的な響きを持つものでは決してなく、淡い憧れでしかなかったのです。夢のNBAは僕にとっては最高の舞台で、理想郷でもありました。しかし、夢をかなえた今、夢だったNBA、そしてアメリカのバスケットは決して完璧なものなのではなく、数多くの問題、困難に直面していることを多く発見しました。そして何よりも、日本の素晴らしさ、良さについて認識できるようになったのです。

日本がアメリカより勝っているもの、それが現時点で存在します。胸を張っていえるのが日本スポーツのもつ「しつけ」の効果です。

まず顕著なのが、公共物に関する美の意識です。アメリカでバスケットをしたことがある人は気づいたかもしれませんが、アメリカ人のバスケットプレーヤーは、コートの整備や管理に鈍感で、個々の公共物に対する意識はかなり低いといえます。まず、驚いたのが、アメリカ人は土足と内履きの区別をしていないということです。中にはコート上で唾を吐く人間すらいます。家にも土足で入る文化なので、そういったことも影響しているのかと思いますが、しかしながら家と公共施設は全く性質の違うものであり、公共物を大事にする、という意識が低いのには、実際僕自身はやや受け入れがたいものがありました。NBAの試合などでも、ゴミは自分で片付けません。ペットボトルや、食べ物のゴミは、適当に足元に捨てて帰っていきます。ソニックスで働いているときも試合後にぐちゃぐちゃに汚くなった会場を見るのには嫌悪感がありました。それに対するあるアメリカ人の言い分は、「ゴミを片付けたり、施設を掃除したら、従業員の仕事がなくなってしまう」とのことです。僕自身はこれには全く納得がいきません。もしコートで土足と内履きを使い分ければ、ワックスだって長持ちします。そうすれば新しいボールを1個でも2個でも子供達のために多く買ってあげられるかもしれない。ゲーム観戦でのゴミだってそうです。ゴミの従業員を一人でも、二人でも減らすことができれば、他のサービスを充実させることだってできるはずなのです。アメリカでは、みんなの少しの気遣いと協力で解決できることを、お金の解決に任せている、そういった姿勢が数多く見られることがあります。

他にも自己管理や、整理整頓と言った点でも、日本人の方が優れている点を数多く見つけることができます。まず体型にしてもそうです。アメリカ人のほうが太りやすい、というのはありますが、食事のバランスの悪さ、間食の異常な多さ、食べきれないほど出てくる食事など、自己管理をせずに好き放題食べてしまうのがアメリカの肥満問題を生み出しているというのは決して間違いではないと思います。自分も人のことはあまり言えませんが、アメリカ人の友達の家は「ありえない」と思うほど汚いことが多くありました。食器などはちゃんと洗えていないことも多くあります。また仕事を一緒にしていても、少し気をめぐらせて分かりやすいように整理整頓しておけば、後で分かりやすいのに、と思うことが多くありました。倉庫などから一度出したものを、元あったところに返さずに適当に床に投げ捨てて、その時に元に戻しておけば10秒くらいですむことが後で見つからなくて1時間くらいかかってしまう、という非効率な状況も多くありました。

また、礼に対する意識も日本の方が格段に高いと思います。日本ではコートに入るとき、去るときに、コートに向かって一礼をする習慣が数多くのチームにあると思います。また試合終了後には、審判、オフィシャル、相手チーム、そして自分のチームを応援してくれた人に挨拶をしますよね。審判の人、試合を運営してくれたオフィシャル、また施設にすら感謝の意を表するのです。これらの感謝のきもちが、きっと美への意識もつながっているのだと思いますが、アメリカ人から、こういった姿勢を感じることはあまりありません。アメリカでは地域の試合であっても審判やオフィシャルがお金をもらっているので、「あいつらはやって当然」といったような意識がもしかしたらあるのかもしれません。だから審判とプレーヤーのみっともない口論が数多くあるのだと思います。陰で支えてくれている人への感謝の意識は、日本の方が断然強いように思います。

日本のバスケットをこれから発展させていく上で、まず、本当に重要なのは、これらの良さを強く認識し、そして発展させていくことなのではないでしょうか。日本のバスケットがアメリカと完全に同じになることは決してありません。そして、アメリカのスタイルを追い続けている限り、アメリカのバスケットを超えることはできません。そして世界選手権で他の国々がアメリカを打ち倒し、様々なスタイルを世界に見せ付けたように、他の国々は自分のオリジナリティを追及し、世界一を本気で目指しています。日本がアメリカそのままのバスケットを理想像としている限りは、世界からどんどんおいていっていかれてしまうことでしょう。


〜〜〜続く
(次回投稿)http://hiro-tanaka-19840522.blogspot.com/2010/10/1.html